2012 全日本モトクロス選手権 第2戦 関東大会

掲載日:2012年05月15日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ

今季は開幕から負けなしで4勝目。シリーズタイトル獲得に向けて突っ走る成田亮(あきら)選手。はっきり言って、手のつけられない速さです。

IA-1は成田亮選手が再び完全勝利!
IA-2は山本鯨選手が両ヒート制覇!

全日本モトクロス選手権の12年シーズン第2戦は、4月21日(土)~22日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されました。天候は土日とも曇り。気温はこの時期としては低めでしたが、周辺人口が多い首都圏で開催される年に一度の全日本モトクロスということから、1万500名の来場者が“二輪の格闘技”を楽しみました。このコースは、荒川と入間川の間にある河川敷に設けられています。高低差がまるでない土地に、多数のジャンプとタイトターンをレイアウトした、スーパークロスコースを長くしたような設定で、コース幅が狭くてパッシングポイントが少ないため、今大会でもスタートダッシュが好成績への大きなカギとなりました。

排気量450ccの4ストマシンが走る全日本最高峰クラスのIA-1では、ホンダファクトリーライダーの成田亮選手(#1)が、予選と決勝のすべてで1位というパーフェクトウィン。成田選手は、ここまで負けなしです。また、排気量250ccの4ストマシンにより競われるIA-2では、スズキファクトリーチームから参戦中の山本鯨選手(#55)が、全日本IAクラスで自身初となる両ヒート優勝を達成しました。2スト85ccマシンと4スト150ccマシンが混走するレディースクラスでは、延永若菜選手(#5)が勝利を収めました。

フォトTOPICS(写真点数/23枚)

01「自分のミスで体調を崩していた」という、IA-1カワサキファクトリーライダーの新井宏彰選手。それでもヒート1では2位、ヒート2で6位入賞!

02ヒート1では3位表彰台に上がり、ヒート2でも4位に入賞。IA-1総合成績で2位となった平田優選手。アグレッシブな走りで、初優勝を目指します。

03今季から最高峰クラスのIA-1にステップアップした稲垣佳樹選手が、ヒート1で表彰台まであとわずかの4位入賞と、大健闘しました。

04IA-1決勝ヒート1では、し烈な5位争いが最終ラップまで繰り広げられました。KTMを駆る北居良樹選手(#9)が、ライバルを抑えてゴール!

05IA-1決勝ヒート1の表彰台メンバー。中央にホンダの成田亮選手、左に2位となったカワサキの新井宏彰選手、右が3位となったホンダの平田優選手。

06IA-1決勝ヒート2のスタートシーン。好スタートを決めたスズキファクトリーチームの小島庸平選手(#44)は、7位に終わっています。

07今季は出だしからいまひとつのレースが続いていたIA-1の熱田孝高(よしたか)選手が、決勝ヒート2で2位入賞。2010年の王者は、ようやく本気モード!?

08約1年ぶりに表彰台へと上がったIA-1の増田一将選手。今季はホンダファクトリーチームを離れての参戦ですが、その速さと闘志は健在です。

09IA-1の決勝ヒート2では、2番手を走る熱田孝高選手(#2)の後ろに、6台ほどの集団ができる大混戦状態。このコースらしい、盛り上がる展開でした!

10今季はヤマハトップチームからIA-1に参戦する田中教世(たかせ)選手は、ヒート1の1周目に転倒してリタイア。この影響から、ヒート2もリタイアに終わりました。

11IA-1決勝ヒート2の表彰式で、優勝した成田亮選手を囲む、2位の熱田孝高選手(左)と3位・増田一将選手(右)。ベテラン勢が壇上を占領しました。

12IA-2決勝ヒート1がスタート。地元大会とあって気合十分で臨んだ星野優位選手(#166)が、序盤からレースを引っ張っていきました。

13結果的に自身初となる両ヒート優勝を達成した、IA-2の山本鯨(けい)選手も関東出身のライダー。IA3年目となる、次世代を担う20歳の選手です。

14ヒート1では最終ラップにトップへと浮上するも、最後に抜かれて2位。ヒート2では三原拓也選手との接触転倒が響いて2位となった、IA-2の星野優位選手。

15IA-2ディフェンディングチャンピオンの三原拓也選手は、ヒート1はトップ争いを繰り広げて3位、ヒート2は星野優位選手と接触転倒して4位に。

16IA-2ヒート1では、ラストラップに星野優位選手(#166)が山本鯨選手(#55)を抜いてトップ浮上。しかしその後、山本選手が再逆転しました!

17IA-1決勝ヒート1の表彰式で笑顔を見せる、優勝した山本鯨選手(中央)。2位の星野優位選手(左)、3位の三原拓也選手(右)はかなり悔しそうです。

18開幕戦ヒート2に続き、今大会のヒート2でも3位となったIA-2の富田俊樹選手。ヒート1では4位に入賞し、着実にポイントを稼いでいます。

19IA-2決勝の両ヒートを制覇した、スズキファクトリーライダーの山本鯨選手。シリーズタイトル獲得に向けて弾みとなる結果に、満足そうでした。

20IA-2決勝ヒート2で3位表彰台に上がった富田俊樹選手。「ヒート1でのスピードが今後の課題。目標はまず1勝」とのこと。今後の活躍に期待です。

21昨年第9戦以来の全日本2勝目を挙げた、レディースクラス優勝の延永若菜選手。「みんなが転んで、オコボレ的な勝利」と周囲を笑わせました。

22レース後半に一度はトップに浮上したものの、直後に転倒して2位となったレディースクラスの安原さや選手。開幕2連勝とはいきませんでした。

23レディースクラスの表彰式。中央が優勝の延永若菜選手、左が2位の安原さや選手、右が3位の畑尾樹璃選手。お互いの速さを称えていました。

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