KLX125をカスタム! その2 ブレーキ側のステップも適正な位置に変更!!

掲載日:2018年06月21日 フォトTOPICS    

取材協力/moto AZURE 写真・文/ガルル編集部 栗原守睦
※この記事は『月刊ガルル vol.354』に掲載された内容を再編集したものです。

ノーマルステップを上下逆に装着したら
ブレーキペダルが届かない事態にっ!!

前回のステップを逆付けしたことで、ステップからシフトペダルまでの距離が長くなってしまった問題は、KSR110用のシフトペダルを流用することで一件落着。今回はステップからブレーキペダルまでの距離が長くなってしまった問題にとりかかる。

まずは流用できるブレーキペダルはないかとKX85、100、250などなどカワサキ車のパーツカタログを調べて見るもすべて使用不可。KLX140のブレーキペダルまわりはなんとなく使えそうなものの、マスターシリンダーやらいろいろと交換が必要となる模様。パーツ一式を海外から取り寄せるとなるとお金も手間もかかるので却下。

そこで行きついた結論が、ノーマルのブレーキペダルを切って短くして溶接する方法。調べてみるとすでに試されているKLX125オーナーもいるらしい。切って溶接となると自分ではできないので、メンテナンス企画でもお世話になっているモトエジャーに作業を依頼した。ブレーキペダルの長さは店頭にあったトレール車を参考に14.5cmとすることに決定。ノーマルのブレーキペダルは25cmあるので10.5cmも短くなる。これならステップに足を置いた状態でリアブレーキを操作できそうだ。実際にブレーキペダルを切断した位置などは写真を参考してもらうとして、問題がいくつか発覚!

ステップを逆付けしたことで、ブレーキペダル踏面との距離が大きくなってしまった。そこで大胆にブレーキペダルアーム部分を切断し溶接。これにより、ステップに足を置いたままブレーキ操作できるようになった。カットしたブレーキペダルの長さは約14.5cmで、ノーマルのブレーキペダルの長さが約25cm。ステップ上に置いた器具でノーマルと長さを比べてみるとその差は一目瞭然。よく見るとペダル踏面が斜めになっているのが分かる。

ブレーキペダルのカット位置は、ペダル先端部分から100mm、ブレーキペダルピポッドから109mmのところ。

まず、ブレーキペダル踏面がやや斜めになってしまったこと。新しいペダルを購入し、ステップと平行になるよう作り治したほうがいいのだろうか。もうひとつは、ペダルの長さが短くなり、踏み込む力がより必要になったこと。リターンスプリングがノーマルのままだと強すぎるので、弱いスプリングに交換したほうが操作しやすいはずだ。溶接したブレーキペダルの耐久性も気になるところ。でも、全体的には大満足!

さて、このステップ逆付け&シフトペダル交換&ブレーキペダル切断溶接のカスタムから2年以上が経過した。これまでにモトクロスコースでプロライダーによる大ジャンプや、モトクロス/エンデューロの草レースにも何回か参戦している。それでも、溶接したブレーキペダルが取れてしまうことはなく、逆付けしたステップ周辺にも問題は生じていない。ポジションも乗りやすくなったので、試乗した各ライダーからの評価も上々だ。

ただし、ステップ周辺の加工はメーカーが意図していないもの。カスタムする際には、不具合や故障、それにともなう事故が生じてもあくまでも自己責任ということを忘れないでほしい。

今回作業をお願いしたのは東京都大田区矢口にあるモトエジャー(moto AZURE)。「スプリングも強いけど、ステップが開いているのも気になるなぁ」とは代表の野沢さん。

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