掲載日:2011年02月08日 オフロードアイテムレビュー
可倒式のレバーにより、転倒時に破損しやすいクラッチレバーのダメージを軽減するピボットパーチにトレールバイクに対応したピボットパーチCPが登場した。
[ アイテム紹介 ]
転倒時にレバーが可動することで衝撃を吸収し、レバー破損を軽減する可倒式クラッチレバーのピボットパーチ。ホルダー部分に強度の高いA7009ーT6アルミニウム材を使用し、CNC削り出し加工をすることでパーツ精度を高めている。また、クラッチケーブルアジャスターを装備することで、走行中にもクラッチの遊び調整を可能としているのが特徴だ。
こうした機能はそのままに、クラッチワイヤーのタイコ位置を2段階に変更できるレシオデバイスを搭載したピボットパーチFPが、昨年ラインナップに加わった。レシオデバイスの向きを変えることで、「切れ重視」と「軽さ重視」にセッティング変更でき、好みに合ったクラッチタッチを実現している。発売から人気となったピボットパーチFP だが、適合車種はモトクロッサー、エンデューロレーサーのみだった。しかし、レバー付け根のパーツを改良することで、ついにトレールバイクに対応。ピボットパーチCPとして発売された。トレールモデル全般に対応しているのもうれしい特徴だ。
[ レビュー ]
テスト車両はXR250。モトクロスコース、ガレ場、ウッズ、サンドと、さまざまな路面のある河川敷ダートでテストライドした。レビュワーは、ピボットパーチFPをCRF150R2に装着し、コース走行やモトクロスで使用している。レシオデバイスは切れ重視にセット。ミートポイントがはっきり分かることと、レバー取り付け部の剛性の高さ、指になじんで操作しやすいレバー形状、破損しにくいという安心感が気に入っている。そうした使いやすさが損なわれていないかチェックしてみた。
ピボットパーチCPはヒンジ式のクランプを開くだけで装着できた。取り付けに煩わしさがないのもいい。そしてレバー角度をポジションに合わせ、クラッチレバーを握ってみた。目隠しして握ったら、FPとCPの区別がつかないと感じた。つまり、操作性の良さはまったく変わっていなかったのだ。純正より破損に強く、調整機能も増えるので、トレールバイクをレースに使っている人には最適のパーツだと思った。もちろんツーリングでの安心感も大いに高まる。
[ アイテム詳細 ]
【1】トレールモデルに対応したピボットパーチCPと【2】モトクロッサー、エンデューロレーサー対応のピボットパーチFP。クラッチレバーとレバーホルダーの間にあるパーツ形状が異なっているのが分かる。ここを長くすることで、クラッチレバーとスイッチボックスの干渉を防いでいるのだ
タイコ装着位置を偏心させることで、切れ方を変えるレシオデバイス。軽さ重視にセットすれば、ツーリングでの疲労も軽減してくれる
ヒンジ式クランプなので、10分もあれば装着できる。ナイロンスリーブは転倒時の衝撃を逃がしてくれる
スイッチボックスとクラッチレバーのクリアランスが広がっているのが分かる。写真の4フィンガータイプのほかに、ショートレバーの3フィンガータイプもある。ただし、どちらのタイプもバックミラー装着には別途クランプが必要になる
[ 商品情報 ]
メーカー/ZETA
商品名/PIVOT PERCH CP
価格/1万6590円
重量/215g(編集部実測値)
カラー/ブルー、ブラウン
適合車種/トレールモデル全般(スイッチボックス装着車)
素材/A7009-T6アルミニウム、CNC削り出しレバー
[ お問合せ ]
TEL/0561-86-8301
[記事提供]
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