掲載日:2017年12月14日 オフロードアイテムレビュー
写真/ガルル編集部 レビュワー/櫻井伸樹
自宅と旅先で違う工具を使う場合、およそ自宅工具のほうが精度が高くしっかりしている。いざ旅先で車載工具を使おうとすると、強度や精度が足りず、結果、ボルトやナットをナメてしまったり、最悪はレンチが曲がるといったこともありえる。しかし、自宅の整備から旅先の修理まで、同じ工具を使用していればその心配は皆無だ。その点、このKTCのような信頼できる工具がセットになった状態なら、いつでもどこでも安心して、たしかな精度が得られるのである。
セット内容は、コンビネーションレンチとモンキー、ロッキングプライヤーなど基本的なものだが、秀逸なのがラチェット式のビットドライバー。これだけでドライバー6本、トルクス4本、ヘックス4本と14本分を兼ね、ラチェット式なので操作性も良好だ。また通常の携帯工具には少ないスライド式のT字ハンドルも操作性抜群。スパナでは対応できないような凹部の作業も、さくっとソケットが入り扱いやすかった。ロールタイプのツールバッグも工具の落下がなく、しっかりした作りだ。
KTCといえば日本を代表する工具メーカーだ。第二次世界大戦で日本海軍に工具を納入したことから始まり、現在まで日本の工具業界のトップを走る老舗中の老舗である。この工具セットは、そんなKTCがモーターサイクル専用に揃えた信頼のおけるセットツールである。このセットツールの一番の利点は、必要最低限の工具がすべて含まれている点。それはどういうことかといえば、自宅でも旅先でも同じ工具が使えるということだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
これが今回新しく加わった工具。ラチェット式のビットドライバーのセット。ドライバー+1、2、3。-5.5、6、8/六角2.5、3、4、5mm/トルクスT15、T20、T25、T30。モンキーは30mmまで対応。ロッキングプライヤーは先の細いタイプ。レバーやペダルが折れたら、これを固定して操作する。
ラチェットドライバーはこの点を中心にグリップを回して、回転方向を切り替える。操作はカチカチっと気持ちいい感触。
ラチェットドライバーのお尻にはキャップがあり、開けると中にビットが収納されている。
スライドヘッド式ハンドルの装備でTレンチとして使用可能。メガネやスパナでは対応できない凹んだ場所でもストレスフリー。しかもソケットはセミディープタイプ。8、10、12、14mmを搭載する。
ツールケースには差し込みに加え、大きめのポケットも装備されているので、ソケットなどの小物が落ちることもない。タイラップや針金を追加すれば完璧だ。
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