SPY/OMEN MX GOGGLE
モトクロス用ゴーグルで主流となっている、アウトリガータイプのゴーグルだけあって、顔とのフィットはかなり高い。着脱可能なノーズガードは大きすぎず、ゴーグルに付けた状態でもヘルメット側のノーズガードと干渉しにくい作りだ。
SPYゴーグルの特徴である「ハッピーレンズ」がとにかく秀逸。ハーフミラー状のレンズで、やや黄色みがかって見える。太陽がぎらつく日中にダートを走ってみると、路面の凹凸がくっきりと浮かび上がりラインを選びやすいのだ。さらに、周囲が暗くなった夕暮れ時でもコントラストがはっきりし、ライディングに集中できる。完全に陽の落ちた街中でも使ってみたが、クルマのヘッドライトのギラツキを軽減してくれるので、クルマや歩行者の動きも確認しやすかった。空気を積極的にゴーグル内に取り込みレンズの曇りを解消するベンチレーションも、低速からかなり効く!
バイクの押し引きが多いハードなエンデューロレースでも、これなら常に快適な視界を確保してくれるだろう。
1994年にアメリカのサンディエゴで創立されたSPY。スーパークロスチャンピオンのジェレミー・マクグラス、リック・ジョンソンを招き、開発と改良を重ねることで、競合ひしめくなかで頭角を現していった。現在ではモトクロスゴーグルにスノーゴーグル、サングラスなどアイウエアを多数リリース。今回レビューするのは、SPYがレースで培ってきたさまざまな技術を投入したモトクロスゴーグルのトップエンドモデル・OMENだ。
[ DETAILS ]
ヘルメットとのフィッティングもよく、激しくヘルメットを動かしてみてもずれることはない。取り外し可能なノーズガードがあり、飛び石などがヘルメットとグーグルの隙間から入ってくるのを防いでくれる。
顔との一体感を高めるアウトリガータイプを採用。バンドの裏側には滑り止めのシリコンがつけられている。
4層構造のスポンジフォームを採用し、顔とも隙間なくフィット。肌へ当たる部分は柔らかいフェルト状で、汗の吸収性もよく、激しいライディングでも快適なつけ心地だ。
ゴーグルを収納する袋とクリアレンズ、ティアオフシールドが付属。収納袋はレンズを入れるポケットが設けられ、キズが付くのを防いでくれる。
ミドルクラスのKLUTCHゴーグル(価格:1万2,000円/税抜き)。ハッピーレンズと曇りにくいエアベントによりクリアな視界を確保。クリアレンズ、ノーズガード、収納袋が付属する。