掲載日:2017年12月10日 オフロードアイテムレビュー
写真/楠堂亜希・長谷川徹 レビュワー/栗原守睦
エッジのたった現在のトレンドをデザインに落とし込んだTHHのTX-24。グラフィックが個性的な仕上がりだ。手に取ると一般的なオフロードヘルメットと重さはほぼ同等か、気持ち重いぐらい。だが、かぶってみるとかなり軽く感じる。重量バランスがいいのと、内装が全体的に頭を包み込んでくれるからだろう。レビュワーは普段国産メーカーのSサイズを着用しているが、TX-24ではMサイズを着用した。
先に欧州で販売されていたこともあり前後に長い形状で、日本人の頭部には幅が狭い作りなのだ。そのため、ワンサイズ大きめを選ぶといいだろう。アイホールの大きさは標準的。複数メーカーのゴーグルを装着したが、どれもフィッティングは上々だ。
ベンチレーションは口元、頭頂部、後頭部に用意され、空気が頭部を流れるのを感じるほどの効きはないものの、熱ごもりはない。空気抵抗の少ないバイザー形状により、高い速度域で後方確認しても、風圧で持っていかれることはなかった。基本性能が高く、価格は1万5,000円でお釣りが来るのでコストパフォーマンスとしてはかなり高い。
1974年に台湾で設立されたTHHヘルメット。日本で正式販売が開始されたのは2016年からだが、ヨーロッパ、アジア圏ではすでの40年以上販売されている実績のあるヘルメットブランドだ。トレンドにも敏感で、インナーバイザーを装備したシールド着きオフロードヘルメットをはじめ、オフロードからオンロードまで数多くのタイプをラインナップしている。今回はベーシックスタイルのオフロードヘルメットをレビューしよう。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
コモドというカラー名からも分かるように、コモドオオトカゲのウロコをイメージした派手なグラフィックが全体を覆う。欧州で人気の蛍光イエローを使うことで被視認性も高い。ラインナップされるもう一色はブラックシルバーで、シックな仕上がりになっている。
口元にはエアベンチレーションを備え、熱気を効果的に排出。吸気量を調整するシャッターは備えず、軽量な作りだ。
頭頂部にはシャッター付きのベンチレーションを2カ所に配置。2段階で空気の排出量を調整できる。また後方にも2カ所シャッターなしのベンチレーションがある。
ストラップは一般的なDリングではなく、ワンタッチで着脱できるラチェット式を採用。細かいフィット調整も簡単にできる。
内装はチークパッドとセンターパッドの脱着が可能。内装の素材には吸汗・速乾性にすぐれた3M製の吸汗速乾ドライ素材を採用。