掲載日:2017年12月01日 オフロードアイテムレビュー
写真/楠堂亜希・関野 温 レビュワー/櫻井伸樹
「その手があったか!」初めてこのアンブレラハットを手にし、実際に装着した姿を見た時の印象はそんな感じだ。同時に失笑のようなコミカルさも覚えるのだが、よく考察すると、その便利さに目からウロコがこぼれる。
まず効率がいい。直径が80cmと、通常の傘(だいたい100cm前後)よりもやや小さいが、傘の中心部にいるので、効率よく雨を避けることができる。また収納サイズが48.5cmとコンパクトなのも魅力だ。装着方法は簡単で、傘を開き、中央のバンドを頭にかぶせるだけ。後部に帽子のアジャスター(スナップバック)があるので、幅広い頭のサイズにフィットさせることが可能だ。
このアンブレラハットは、両手が使えるのも大きなメリットだ。レース観戦、釣り、キャンプ、整備、農作業などあらゆるアウトドアでの作業にマッチし、雨の日はもちろん、日傘としても使えるのである。今は、周囲から多少笑われてしまう様相だが、近い将来は、このアンブレラハットが常識になる日がくるかもしれない。
単純な構造ながら、雨を避けるのに最適な形状の「傘」は、人類史上でも偉大な発明の一つだ。雨用の傘は18世紀の後半にイギリスで使われ始めたのが発端で、日本では明治初期から全国に広まりだしたらしい。それから現在でもほぼ形を変えることなく、雨の日に使われているのだから、その偉大さがよくわかる。しかしそんな傘にも弱点がある。傘の中心下には入れないこと。また両手が使えないことだ。そんな傘を進化させたのがこのアンブレラハットだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
傘を開いた直径は80cm。標準的な傘よりはやや小ぶりだが、実際に装着してみるとちょうどいいサイズ感。骨は8本。
開閉は手動式で、中央のパーツをパチンとはめるだけ。
頭部は柔らかいナイロンのバンドで固定する。バンドの後ろには、帽子などについているアジャスターを装備。頭周り56cm~59.5cmに対応する。
編集部でテストした結果、頭頂部に開閉パーツが接触して少し痛かったので、写真のように帽子を下にしてかぶると、その症状が軽減できた。着脱も、このほうがやりやすい。またアゴ紐が付属しているので、風で飛ばされることもない。
収納した長さは48.5cm。重量も168gとかなり軽量なので、バッグの隅に忍ばせておけるサイズだ。価格も1,100円とリーズナブルなので、1本持っておいてもいいだろう。
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