掲載日:2015年07月17日 オフロードアイテムレビュー
写真/堤 晋一、編集部 レビュワー/栗原 守睦
アウトドア好きのバイク乗りから絶大な支持を得ているSOTOから、新型のシングルバーナーが発売となった。
性能的にも安心して使用できる著名なメーカーの軽量コンパクトバーナーはおおよそ8,000円前後だったが、このアミカスは5,030円とかなり価格が抑えられている。これは外気温が低いときでも安定したガスを提供するマイクロレギュレーターという小型のガス減圧機構を省いたから。しかし、冬山へ行かない限り、煮炊きをする火力性能は遜色ない。
バーナー本体は非常にコンパクトで、手のひらの収まる大きさ。ゴトクは開いた状態でΦ106mmと決して大きくはないが、Φ200mmぐらいまでの鍋なら安定する。格納状態が非常に細くなるのが好印象だ。炎は遮風性のあるバーナーヘッドを使用することで風の影響を受けにくく安定している。
500mlの水を沸騰させるまでの時間は3分30秒とまずまずのタイムだった。温める効率がいいということは、同じ容量のボンベでも長時間使えることになり、荷物のコンパクト化ができるのだ。
工業用バーナーの会社として設立された新富士バーナーは、100円ライターを燃料とする小型の「ポケトーチ」でアウトドア分野へと進出した。ブランド名の「SOTO」は「外」を意味し、日本のフィールドに合った製品づくりを目指した商品をラインナップする。燃料の経済性、利便性にこだわり、バイク乗りで同社製品の愛用者は多い。今回のアミカスは必要な機能を押さえ、扱いやすさ、持ち運びやすさを備えた、シングルストーブのエントリーモデルである。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
イグナイターの配線を導管内部に収めたステルスイグナイターを採用。故障の頻度を大幅に低くしている。ガス缶取り付け部分のすぐ上にある火力調整ツマミ。そこからつながるニードル先端にOリングを採用している。そのため、ガス缶を取り付けたときに調整ツマミが多少弛んでいても、Oリングがガスの噴出を防いでくれる。
可動式のゴトクは、ツメに掛けて固定する方式。鍋などを置きゴトクの上に重さがかかるとより安定する。
バーナーヘッド全体に炎が出る穴が設けられ、これにより効率よく鍋底を温めることができる。
SOD-310で先に採用され好評だったすり鉢形状のバーナーヘッド。この形状によって横風でもバーナーヘッド上部は影響を抜けにくく、強風時でも火力は安定している。
全長86mm、重量79gと非常にコンパクトな作り。収納するための布製専用ケースも付属する。
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