新富士バーナー SOTOマイクロレギュレーターストーブ　SOD-300

ガソリンストーブに匹敵する信頼性
低温に強く火力が落ちないガスストーブ

キャンプ場の標高が思いのほか高かったり、気温が想像以上に低かったりという事態は、キャンプ好きなライダーなら誰にでも起こりうること。このような場合、低温や連続使用によって火力が低下してしまうガスストーブに対して、ポンピングによって燃料の吐出圧力を高く維持して強い火力を保つことができるガソリンストーブがどれほど頼もしいことか…。このような理由から、これまでこのページでは数多くのガソリンストーブをご紹介してきました。ところが、画期的なG-メタルランプを開発したあの新富士バーナーがまたもやってくれました！　なんと低温下の連続使用でも火力が落ちないマイクロレギュレーターストーブ 「SOD-300」を開発したというのです。編集部ではこのアイテムに大注目、早速テストしてみることにしました。

マイクロレギュレーターストーブ 「SOD-300」。小さなボディには、新富士バーナーの新技術が凝縮されている。

小型軽量ボディにアイデア満載
タフで実用的なアウトドア用ストーブ

その実力を検証する前に、まずはSOD-300のディティールをチェック。凝った形状の3本ゴトクは、折りたたんだ状態からスライドして開くと確実にロックされ、しかも想像以上の大きさ。ローレットが刻まれているため、多少傾いてセットしたとしてもコッヘルが滑りにくい構造です。また、着火用圧電素子の配線を金属ボディ内部に収納することによって、故障に強く確実な着火を実現。ステンレスワイヤー製の火力調節ノブは華奢な印象ですが、これもグローブをした手で確実に操作可能で、破壊に強い形状と素材を追求したものです。これらのディティールは、新富士バーナーが小型バーナーに求められる基本的な性能を徹底的に研究した証。経験豊富なアウトドアズマンをも納得させる本格スペックと言えるでしょう。

マイクロレギュレーターのノズル部分。微細な穴から噴出したガスは外気を取り込みつつバーナーへと導かれる。

400ccの水が僅か2分10秒で沸騰！
ガソリンバーナーを凌駕するカロリー

それではいよいよSOD-300の実力を検証してみましょう。火力調節ノブを捻りガスの噴出する音を確認、ボタンをひと押しすると一発で着火。全開にでもしない限り燃焼音は「シュー」という感じでとても静か。「ゴォーッ」と賑やかなガソリンストーブと違い、夜間の使用に気を遣う必要もなさそうです。火力調整は非常に繊細なコントロールが可能で、極小トロ火から全開まで自由自在。お米を上手に炊けるか否かでバーナーの良し悪しを判断している方も多いようですが、私は実際に美味しいゴハンを炊くことができました。

SOD-300の多孔式バーナー。小型で燃焼音も静か。火花を飛ばす電極が中央部にあり、着火の失敗も少ない。