掲載日:2015年07月13日 オフロードアイテムレビュー
写真/堤 晋一 レビュワー/櫻井 伸樹
スクランブラーという名称どおり、レトロなデザインが魅力のこのパンツ。ぱっと見はハードでゴツイ印象を受けるが、実際に履いてみると、いやはやまったく驚き。とにかくストレッチ性が高く、ジーンズとは思えないほど動きやすいのだ。
屈伸や伸脚も余裕だから、バイクに乗ってオフを走ってもジーンズのようなつっぱり感は一切ない。それでも生地は間違いなく13 オンスのデニムなので、引き裂き強度にはすぐれるだろう。膝上のファスナーを開ければ簡単にプロテクターが挿入でき、入れた状態で違和感がないことも確認済みだ。
レビュワーの櫻井は、基本的に林道でモトパンを履かない。レースなら派手な感じがいいが、ツーリングでは市街地や食堂などで少し気恥ずかしいからだ。
つまりこのパンツは、そんなモトパンは好まないが、でも林道では動きやすいパンツを履きたいというライダーにうってつけ。もちろん普段着として着ることも可能だ。昨今はビンテージモトクロスも盛んだから、参加者から引っ張りダコになるかもしれない。
「マックスフリッツ」は服飾デザイナーである佐藤義幸氏が2000年に立ち上げたアパレルメーカー。機能とファッションが同居する大人のバイクウエアとして、今や業界を引率するほどの存在。そのスタイリッシュさのあまり、ライディング機能がスポイルされているのでは? と疑うほどおしゃれな製品もあるが、佐藤氏自身は生粋のバイク乗り。しかも林道が大好きなオフロードライダーでもある。このパンツはそんな佐藤氏の自信作だ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
膝上にあるファスナーによって容易にプロテクターを入れることができる。プロテクターは同社のフェルト製ソフト膝パッド(1,600円税抜き)がベストマッチ。またプロテクター未挿入でも膝にはスポンジがキルティングされているので多少の防護性が期待できる。
膝同様、腰部にもスポンジがキルティングされている。ファスナー付きの前ポケットは意外と深く、なんと500ccのペットボトルがすっぽり入ってしまうほど。お尻にはスナップボタン式のポケットを左右に装備。ロングウォレットなども入れられる。またベルトループ付きだからベルトで腰回りをがっしり絞ることも可能。
シートに当たるお尻の部分は2重に補強されている。
裾幅は細めなのでオフロードブーツとの相性は抜群だ。
ストレッチ性が高いのでこうして裾を外に出すことも可能。オフロードブーツ以外では、長めの編上げブーツなどに、裾を入れて履くのがスタイリッシュかも。
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