従来にない斬新なエアロフォルムでオン&オフ問わず使える新生ホーネット

掲載日:2015年07月10日 オフロードアイテムレビュー    

写真/堤 晋一  レビュワー/栗原 守睦

SHOEI/HORNET ADV

以前ショウエイから発売されていたシールド付きオフロードヘルメットHORETから大きく変わったHORNET-ADV。それを一般道と高速道路でチェックした。

かぶり心地は、ソフトな内装と適度なホールド感で頭全体が包まれている感じ。しかも軽いのだ。一般的なオフロードヘルメットよりノーズ部分の位置は顔に近く、口元の空間もコンパクトな作り。

実際に走り出してみると、わずか40km/hほどで空力性能の高さを感じた。空気が抜けるウェッジシェイプのバイザー形状が、ヘルメットの揚力(浮き上がる力)を最小限にしているのだろう。一般道を走る速度なら、被って走行している感じはオンロードヘルメットに近い。

流れの速い夜の高速道路で使用したところ、揚力は発生したものの、同タイプのヘルメットより体感速度は10~20km/h低く感じられた。高い空力特性は、アドベンチャーマシンユーザーから、トレールモデルユーザーまで、風圧による疲れを大幅に軽減してくれるだろう。

世界のトップライダーたちが使用するショウエイのヘルメット。品質と安全性の高さを保ちつつ独創的な技術を投入。旧来のフォルムにとらわれず、エッジの効いたVFX-WやX-TWELVEなどをリリースしてきた。HORNET-ADVは今年の4月から国内販売が開始されたニューモデルだ。風洞施設での検証と実走行テストにより従来のHORNETから大きく変貌を遂げた。今までにない空力を強く意識したフォルムと、幅広いシーンに対応できる使い勝手のよさがポイントだ。

[ SPECIFICATIONS ]

  • メーカー/SHOEI
  • 製品名/HORNET ADV
  • 価格/4万8,000円(税抜き)
  • 販売元/SHOEI
  • 重量/1565g(編集部実測値)
  • サイズ/S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm)
  • カラー/ホワイト、ブラック、マットブラック、マットディープグレー
  • 規格/JIS
  • 帽体/AIM+ (Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber)
  • 内装/3Dフルサポートインナー IV 、E.Q.RS(. Emergency Quick Release System)

[ DETAILS ]

バイザーとシールドが別々に固定されていることで、シールドのメンテナンス作業が容易になった。シールドの取り外しはロード用ヘルメットに採用されているものと同様。レバーを引き下げればワンタッチで外れる。

アイポートは一般的なオフロードヘルメットよりやや小さいが、走行中視界の狭さを感じることはなかった。

ウェッジシェイプのバイザーは角度調節できないが、後方確認で横を向いた時や高速度域でもバイザーが安定しているため走りやすい。ベンチレーションは口、額、頭頂部に設けられ、30km /h程度から効果が感じられた。

3D内装を採用。内装の表面生地は吸放湿性素材のquubを使用し、夏場でも快適なかぶり心地を実現。

シールドを外さなくてもゴーグルの使用が可能。高速道路を移動するときにはシールド仕様で、林道に入ったらゴーグル仕様と走るシーンに応じて使い分けができる。

ポイント!
  • 一般道での速度域から空力特性のよさを体感できる

[ お問い合わせ ]

電話/03-5688-5180

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