掲載日:2015年07月06日 オフロードアイテムレビュー
写真/楠堂亜希、関野 温 レビュワー/栗原守睦
今回はパンツの膝に入れるニープロテクターを製作した。厚みの違うシートからいちばん衝撃吸収性の高い10mmを選択。エルボープロテクターとニープロテクターは大きさと形状が近いことから、手持ちのライディングジャケットに内蔵されているエルボープロテクターを取り出し型紙を作った。その型紙を使いシートにマジックで形状を描き、はさみで切り出す。ここまでの作業時間は15分程度だ。
パンツの膝に製作したプロテクターを入れてバイクをライディングしてみた。カップ型のハードプロテクターの衝撃吸収性には及ばないが、カジュアルスタイルのライディングジャケットに元から装着されているようなソフトプロテクターと比べれば遜色ない使用感。
シートに多数の穴が開けられているためムレも極めて少ない。一般的なソフトプロテクターは屈曲性を高めるために切り込みが入っている。しかし、同商品は多少だが伸縮するため、そのままでも自然に曲がり身体にフィットした。シートを組み合わせれば衝撃吸収性も高められ、より幅広く使えるだろう。
プロテクターがオプション設定だったり、プロテクターを装着するポケットが小さいために入れにくく、入れても着心地が悪くなってしまうジャケットがある。すると、プロテクターを装着せずにジャケットを着がちになる。どんな製品にもフィットし気軽に身につけられるプロテクターが欲しいという声から、EVAフォーム材を使ったこのPoi-001ハニカムシートは開発された。現在発売に向けて動いており、夏頃には商品を手にできそうだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
極小の気泡が低反発性をもたらすEVAフォーム。気泡の大きなスポンジとくらべて腰があり、衝撃により完全に潰れることはない。耐熱性はなく、マフラーやエンジンなど高温になる場所には使用不可。
ハニカムシートは10mm、6mm、4mmをラインナップ。運動性と衝撃吸収性を高めたいのなら10mmのシートのみで作るより、6mmのシートを2枚重ねで使用したほうが効果的。その場合はグルーガン(棒状の樹脂を熱で溶かし接着する道具)を使ってシートを接着するのが便利。接着する部分はプロテクター中心部分のみにし、周囲は接着しないこと。全面を接着すると運動性、屈曲性が低くなってしまう。
シート状のEVAフォーム材は柔らかい。このシートでできたプロテクターをジャケットやパンツに入れても運動性は確保できる。
シート一枚で、肩もしくはヒジと胸部のプロテクターが切り出せるだろう。
シートはカッターやはさみで簡単に切ることが可能だ。
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