掲載日:2015年06月12日 オフロードアイテムレビュー
写真/酒井 一郎 レビュワー/栗原 守睦
コースを走行するならプロテクター類の装着は必須だ。だが、林道を走行するツーリングではひじ、ひざにはプロテクターを装着しても、胴体部分のプロテクターはそれ自体がかさばり、ジャケット内での収まりもよくないため装着しない人もいるのではないだろうか。
レビュワーの私もそんな理由から着用することをためらっていた。テストで着用したキドニーベルトとバックプロテクターがひとつになったX1バックプロテクターはロード用バックプロテクターと比べ全長が短いためジャケット内での収まりがいい。
また鱗状のプロテクターは屈曲性があり、キドニーベルトが付属していることでフィット感も高い。大きい、装着が面倒、着心地が悪いというプロテクターのネガなイメージを払拭してくれた。
厚みもさほどないため、いつも使用しているツーリングジャケットの内側や、通勤や通学で着ている上着の下にも違和感なく着けることができるだろう。シチュエーションを問わず、気軽に使えるバックプロテクターと言える。
1986年にモトクロスクロージング・カンパニーとしてスタートしたジェットパイロット。水上バイクの人気が世界的に高まると、それに乗るためのマリンスポーツ用ウエアにもいち早く着目した。
現在ではマリンスポーツ界のメジャーブランドとして知られている。FMXとの結びつきも深く、トップライダーを長年に渡りサポートしている。X1 BACK PROTECTORはそれらマリンスポーツやFMXで培った技術を用いたバックプロテクターなのだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
背中の動きに追従するよう屈曲性を持たせたバックプロテクター。7枚の樹脂製プレートが連なり、プロテクターを大きく曲げても隙間ができない作りになっている。
抗菌防臭ライニングにより、激しいライディングで汗をかいても雑菌の繁殖と匂いを抑えてくれる。背中に当たる部分は汗で蒸れないよう、穴の空いたフォームとメッシュ素材を使用。フォームは素材自体に適度なクッション性があり、付け心地は上々。
下腹部を支え内臓の揺れからくる疲れを回避するキドニーベルトを備える。また、バックプロテクターを確実に固定してくれるベルトとしても機能し、激しいライディングでプロテクターがずれることはない。ベルトはメッシュ素材で通気性にすぐれる。
伸縮性のあるショルダーストラップと、ストラップ上下のバックルが動くことで、フィット感を高めている。
長さの異なるS(35- 38㎝)、M(39- 42㎝)、L(43- 46㎝)と3サイズが用意され、ライダーの体型にあわせてフィッティングが可能だ。
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