さまざまなニップルに対応しトルク管理範囲幅も広いニップルトルクレンチ

掲載日:2014年11月14日 オフロードアイテムレビュー    

サスペンションのプロ集団テクニクス。最新の機器をそろえ、多くの経験とノウハウを用い、ライダー目線でサスペンションを作り上げるショップだ。このテクニクスはサスペンションだけでなく、それに付随するリンクやホイール、フォークシールなども取り扱う。一流の腕をもったショップだからこそ、扱う商品もこだわったものばかり。このニップルトルクレンチも汎用性が高く、バイク整備のビギナーからベテランまで誰でも使いやすい製品になっているという。

 

写真:楠堂 亜希、柏崎 佑介/レビュワー:石井 正美

 

 

[ レビュー ]

バイク各所の増し締めをすることは、ボルト類がゆるみやすいダート走行をするうえで、必須事項だ。それはスポークのニップル部分も同様。しかし、どれくらいのチカラで締めればいいのか分かりにくい。そこでテクニクスが規定トルクで締め付けられるTGRニップルトルクレンチの販売を行なうことになった。このアイテムをオフロードショップオーナーでもある石井 正美氏にテストしてもらった。

 

「ニップルのゆるみを調べるときは叩いた音で判断するんだ。そしてゆるんだ部分を締めるときは、ホイールの歪みを見ながら調整しないとならない。締める力が強すぎるとホイールが歪んでしまうからね。ニップル調整は経験が必要な作業なんだ。

 

このTGRニップルトルクレンチは、規定値をグリップ下部のダイヤルで設定して締めれば、カチッという音がして締め付けすぎを防げる。工具の大きさもほどよく、操作性に節度感もあるから、ニップルレンチを使い慣れていない人でも簡単に使えるのもいいね。ニップルの対応サイズも豊富なのも使いやすいね」

 

 

[ アイテム詳細 ]

トルクの設定範囲は3Nmから15Nmまででき、細かい数値にも対応する。なお、3Nm程度が一般的な車両の規定トルクだ。車両の規定トルク数値はオーナーズマニュアルに記載されていることはほとんどないため、整備マニュアルを入手し確認することが必要。

 

トルクを設定する下部のダイヤルは、0.4Nm刻みで回転。

 

ダイヤル操作は、下に引きながら行なう。

 

市販されるほぼすべてのニップルサイズに対応すべく、アタッチメントは10種がセット。さらにテクニクスが取り扱うTGRのホイールで使用される星形のスプラインドライブ対応アタッチメントも同梱。

 

ニップルトルクレンチと11種類のアタッチメントはケースに収められる。ニップルトルクレンチは精密計測器のため、静かな場所に保管すること。また、ニップルトルクレンチを長く使うためにも、使用後は設定したダイヤルをそのままにせず、必ず最下限値まで戻すようにしたい。

 

[ ポイント ]

11種類のアダプターでスプラインドライブにも対応

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/TECHNIX

製品名/TGR ニップルトルクレンチセット

価格/1万3,500円(税抜き)

販売元/テクニクス

重量/219g(編集部実測値)

全長/約19cm(編集部実測値)

適合スポークサイズ/5.1mm、5.8mm、6mm、6.1mm、6.3mm、6.4mm、6.5mm、6.7mm、6.8mm、6.9mm、TGRスプラインドライブ

トルク管理範囲/3Nm~15Nm

 

 

[ お問い合わせ ]

テクニクス

TEL/048-733-9055

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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