掲載日:2013年01月29日 オフロードアイテムレビュー
電熱線を使用したインナーウエアやウインターグローブは、冬場のライディングの必需品となってきている。電源をバイク本体のバッテリーから取ることで、ライディング中はつねに暖かさをキープできるのが特徴だが、バッテリーとの配線が必要になるというデメリットもある。そこで電源を小型バッテリーとしつつ、ライディングに必要な暖かさをキープしてくれるのが、このe-HEATインナーベストなのだ。配線不要で乗り降りが苦にならないのも特徴だ。
[ レビュー ]
レビュワーは電熱線を使用したベストを着用したことがあり、その暖かさは身に染みるほど理解している。しかし、車載バッテリーとの配線が必要で、とくに降車時にわずらわしさを感じてしまったのも事実だ。
このe-HEATインナーベストは電源にリチウムポリマーバッテリーを採用し、車載バッテリーとの配線を不要としている。リチウムポリマーとは電解液をフィルム状にすることで、液漏れせず、小型軽量で大容量を実現できる特徴があるという。そうした特性を生かしているので確かにバッテリーは小さく、ライディング中にその存在を感じることはなかった。
テスト当日は気温17度とやや高めだったので、アウターとして着用してみた。電源を入れるとすぐに暖かさが感じられ、走行中も暖かさを感じることができた。電源のオンオフ、温度調整はグローブをしたままでも確実にでき、配線がないので降車もスムーズ。日常の使い勝手のよさを重視した作り込みだと思った。
[ アイテム詳細 ]
①バッテリーは左下のポケットに内蔵。7cm×4cm×2cm程度の大きさで、重量は107gと軽量。
②タイチのロゴマークを2秒長押しでオン・オフ。その際、緑は70%以上、黄色は40~70%、赤は40%以下と電池残量を表示。そこから緑がエコノミーで約30度(約3時間持続)、黄色がノーマルで約40度(約2時間持続)、赤がハイパワーで約50度(約1.5時間持続)と3段階に温度調整可能。厳寒期以外はエコノミーでも十分暖かい。また電源オンから1分くらいで暖かさが感じられる。
③専用充電器で約6時間でフル充電する。回りに燃えやすいものを置かない、充電終了後は速やかにコネクターを外すのが注意点。半年以上使用しない場合は、容量を半分程度残しておくのが過放電させないポイント。
④e-HEATグローブ(2万5,200円)も配線不要。
⑤ベスト裏地は起毛されていて、着心地のよさと暖かさを提供してくれる。
[ ポイント ]
使いやすく、すぐ暖かい。通勤に最適
[ 製品情報 ]
メーカー/RS TAICHI
販売元/アールエスタイチ
製品名/e-HEAT インナーベスト
価格/5万2,290円
重量/660g(Lサイズ・バッテリー込み)編集部実測値
カラー/ブラック、ホワイト
サイズ/XS、S、M、L、XL、XXL
素材/ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン(表地)、ポリエステル(裏地)、リチウムポリマーバッテリー
[ お問い合わせ ]
TEL/072-874-3268
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