掲載日:2012年05月29日 オフロードアイテムレビュー
現在、トレールバイクのみならず、エンデューロレーサーのセルスターター装備もかなり普及してきている。そうしたセルスターターに欠かせないのがバッテリーだが、標準装備されているバッテリーは約2kgとかなりな重量物でもある。そこで軽量化に貢献するリチウムイオンバッテリーが登場してきているが、このスカイリッチ製リチウムイオンバッテリーはノーマル比1/3の重量を実現。さらに過充電防止回路を内蔵し、放電率の減少も大幅に向上しているのだ。
[ レビュー ]
テストマシンWR250RのノーマルバッテリーはGSユアサ製YTZ7Sを装備している。今回はスカイリッチ製HJTX5L-FP-Sでテストしたが、バッテリーの高さが異なるため、付属のブロックを使用した。
ノーマルバッテリーの実測値が2,080g、スカイリッチ製が410gと1,670gの軽量化を実現。手に持ってみると、その差に驚くほどだった。
WR250Rのバッテリー搭載位置はシート下の車体左側にあり、重量物をマシンセンターに配置するという重量マスの集中化が施されている。そのせいもあってスカイリッチ製に交換しても、軽量化を体感することはできなかった。しかし、実重量は確実に減っているので、長時間のエンデューロやロングツーリングなどでは、ライダーやマシンにかかる負担が軽減されるのは間違いないだろう。また、このWR250Rはバッテリー上がりを起こしていたのだが、スカイリッチ製に交換後は、文字通りセル1発でエンジン始動したことも報告しておきたい。
[ アイテム詳細 ]
①スカイリッチ製の横幅は11cm、高さは8.5cm。ノーマルバッテリーは横幅11cm、高さ10.5cm。
②奥行きはスカイリッチ製が7cm、ノーマルバッテリーは6. 5cm。いずれも編集部実測値。高さと奥行きが異なっている。
③高さ調整用ブロックが同梱されている。バッテリー底部の穴にはめ込んで使用する。
④WR250Rに装着したところ。ブロックを使用することで、バッテリーケースにぴったり収まっている。防水対策といった加工は不要で、簡単に装着できる。重量を大幅に軽減するので、エンデューロレーサーには効果絶大。XR250のようにサイドカバー内側にバッテリー搭載位置があるようなモデルは、軽量化を体感しやすいだろう。軽量化と長寿命が認められ、アメリカではシェアを急速に拡大しているということだが、その軽さと力強さは確かに感じることができた。
[ ポイント ]
確実な軽量化を実現。コストパフォーマンスも良好
[ 製品情報 ]
メーカー/Skyrich
販売元/プロストック
製品名/リチウムイオンバッテリー
価格/1万1,550円~
重量/410g(編集部実測値)
サイズ/全15種類
[ お問い合わせ ]
TEL/072-987-0394
[ 記事提供 ]
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