確かな洗浄力でコストパフォーマンスも良好な高圧洗浄機

掲載日:2011年09月13日 オフロードアイテムレビュー    

世界でも屈指の清掃機器メーカーケルヒャーから、確かな技術力とノウハウを生かした、持ち運びやすく収納しやすいコンパクトさを実現した洗車向け高圧洗浄機が発売された。

 

写真:酒井一郎/レビュワー:小林直樹、小川浩康

 

 

[ アイテム紹介 ]

ドイツで生まれたKÄRCHER(ケルヒャー)は現在、世界最大手の清掃機器メーカーになっている。ガーデニングや外壁・玄関まわりの洗浄向けの家庭用高圧洗浄機をはじめ、湿ったゴミや水も吸引できる乾湿両用バキュームクリーナーなど、洗浄・清掃に関する高い技術力に定評がある。そうした技術力を生かし、ニューヨークの自由の女神や、広島平和記念公園のモニュメントなど、世界的に有名な建造物の洗浄・再生も手がけているという。
今回リリースされたK3・150は、そうした技術力を洗車向けにアレンジしたもので、低圧から高圧まで無段階に水圧調整できるバリオスプレーランス、水流を高速回転させて頑固な汚れを落とすサイクロンジェットノズル、こすり洗い用のウォッシュブラシを標準装備。水道水ホースは3m、高圧ホースは10mとし、さらに本体にはタイヤを装着することで、洗浄機自体の取りまわしを大幅に改善しているのが特徴となっている。動力のモーターは50/60Hz共用なので、地域を問わず使用できるのも特徴だ。

 

 

[ レビュー ]

テスト車両はオフロードコースを1日走行したCRM250AR。コースコンディションは基本的にドライだったが、所々で散水が行われており、マシン下側を中心に泥が付着していた。
まずはバリオスプレーランスの低圧で吹きかけてみたが、大きな泥はこれだけでも落ちるほど。高圧にすれば、泥の落ちる時間は如実に短くなった。次にサイクロンジェットノズルを使ってみたが、水流がブーンという音を発しながら泥汚れをガンガン落としていく。この威力はかなり強力で、洗車場の高圧洗車機にも劣らないほど。マディレースで泥団子状態になっていても、高い洗浄力を発揮してくれるだろうと思った。ただし、リヤサスリンクのグリスやデカールを吹き飛ばさないように注意したい。また、K3・150の作動音は大きめ。エンジンタイプほどうるさくはないが、朝晩の使用は避けたい。
洗浄力は申し分なく、使い勝手もいい。実勢価格は約3万円なのでコストパフォーマンスも良好。洗車が楽しく感じられるアイテムだ。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①バリオスプレーランスを高圧にした状態。トランスポーターの洗車はこれで十分行えるほどの水圧を実現している

 

②サイクロンジェットノズル。吐出範囲は狭いが、水流が渦を巻いていて、車体にこびりついた泥も難なく落としていく。リヤサスのリンクやリヤフェンダーなどに集中的に水流をかけ続けると、グリスやデカールが落ちてしまうほど強力なので注意したい

 

③シートの目地など細かい部分のこすり洗いはウォッシュブラシ。水を流しながら使えるので、落とした泥で車体を傷つけることもない

 

④洗車前

 

⑤洗車後。こすり洗いなしでここまでキレイになる。電源は家庭用コンセントから取るのだが、トランスポーターに積載する前に洗車したいので、シガーソケットから電源を取れるようになれば、と思うのは欲張りすぎだろうか?

 

 

[ 商品情報 ]

KÄRCHER

K3.150

価格/オープン(参考価格2万9800円)

重量/9.5kg

サイズ/ヨコ32.2cm×幅34.7cm×高さ78.4cm

吐出水量/330L/h

消費電力/1300w

 

 

[ お問合せ ]

ケルヒャージャパン

TEL/022-344-3140

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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