掲載日:2018年09月28日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/田宮 徹
リアフェンダーが従来型から変更され、シートからフェンダー後端までがフラットでシャープな形状のロングタイプとなった。ナンバープレート表示基準に適合したナンバープレートホルダーは、スチール製となっている。
テールランプはLEDに仕様変更。かつて販売されていた、従来型セロー250をベースとしたストリートモタードのXT250X(生産終了)から継承しているので、デザインのルーツは2003年ごろのYZF-R6ということになる。
鋼管フレームに、249cc空冷単気筒エンジンを搭載。オフロード走行時にエンジン下部を飛び石などから守るアンダーガードは備えていないが、アクセサリーパッケージ車のツーリングセローならこれが標準装備となる。
O2フィードバック制御のフューエルインジェクションを新採用。これにより、シリンダー上部に設置されていた排気バルブに空気を送り込むエアインダクションシステムは取り外され、圧縮比アップ(9.5→9.7)も実現された。
エンジン左側前方部のフレームには、ボックス状の黒いパーツが追加されている。これは、蒸発ガソリンの外気排出を低減するキャニスター。オフロード走行時の破損を抑止するアルミ製ガードが標準装備されている。
フロントフェンダーは、前側に水や泥が跳ねるのをガードするアップタイプと、エンジン側への飛び石や泥跳ねを低減するロータイプのツイン構造。フロントフォークは正立タイプで、インナーチューブのガードを備えている。
ミニカウル付きの小型軽量な丸型ヘッドライト(100mm径レンズと60/55Wハロゲンバルブ)を継続採用。ヘッドライト下部には、オフロード走行時にスタックした際の救出などに役立つスタックバーが配備されている。
前後ホイールは一般的なオフロードモデルと同様の大径タイプで、フロントホイールは21インチ径。ブリヂストン製のブロックパターンタイヤを履く。小径フロントブレーキには、片押し2ポットキャリパーを採用する。
リアホイールは18インチ径。従来型と同じく、スポークホイールながらタイヤはチューブレスタイプ(ブリヂストン製)となっている。リアブレーキも当然ながらディスク式で、キャリパーには樹脂製ガードが装着されている。
タンデム用のステップおよびそのステーは、シンプルな設計。コードロープやネットを使ってリアシートに荷物を積載する際には、シート左右のハンドルに加えてこのタンデムステップ部にフックを掛けられる。
ライダー用のステップやリアブレーキペダルは、オフロードでの使用を前提とした設計。ステップラバーは標準装備されておらず、そのまますぐに林道遊びができる。オフロードブーツを履いた状態でも操作がしやすい。
メーターまわりは非常にシンプルな構成。右側配置の液晶パネルには速度や時刻が表示され、ツイントリップ機能も与えられている。写真ではわかりづらいが、バックライトはグリーンで、夜間の視認性も配慮されている。
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