掲載日:2018年07月10日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 撮影/山家 健一

水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ124.2ccエンジンは最高出力値も15ps/10,500rpmとベースとなった「RS4 125」と同等レベル。マレリ製φ32mmスロットルボディのF.I,システムを搭載するなど最新スペックだ。

φ41mmテレスコピック倒立フォークは、調整機構は持たないがホイールトラベル240mmを確保するなど本格的。Φ260mmウェーブディスクにボッシュ製9.1ML搭載のワンチャンネルABSを装備する。ABSはフロントのみでセルボタンの長押しでオン/オフが選択できる。

リアブレーキにもφ220mmウェーブディスクを装備。スイングアームは一見アルミ製に見えるがフレーム同様スチール製だ。ファイナルは超ショート設定で、ドリブンスプロケットは69Tと見るからに大きい。

プログレッシブリンク式モノショックはホイールトラベル200mmを確保。調整機構は持たないが動きはしなやかでコシがある。タンデムステップもしっかりしている。

エッジの効いたヘッドライトカウルやフロントフェンダーのデザインがアプリリア風。ヘッドライトの光源はオーソドックスなハロゲン球タイプだ。カラーもイタリアントリコロールを強調。

ミニマムにデザインされたテールまわり。テールランプはLEDタイプで、コンパクトなウインカーはクリアレンズにオレンジ球タイプを採用。

ラジエターシュラウドを兼ねたサイドカウルが印象的。「aprilia」のロゴをグラフィックの一部としてデザインするのがアプリリア流だ。日本では珍しいからだろう、街行く人はだいたいロゴをガン見していく。

シートもオフロード前提のフラットタイプで、しかも赤黒の鮮やかな切り替えレザーにステッチが入った洒落モノ。シート下の隙間はスタックしたときに手でそこを掴んで持ち上げられるようにとの工夫。横から見ると左右に抜けて見えるデザインになっている。

シート下はエアボックスとバッテリー、車載工具などが収まる。後方に見える2本のレールはスタックしたときに手で掴みやすい形状になっている。

ギザギザの付いたスチール製ステップと可倒式のペグもオフロード仕様。唯一ちょっと使いづらいと思ったのがオートリターン式のサイドスタンドだが、これも簡単な加工で通常タイプにできそうだ。

アルミ製トップブリッジにテーパータイプのアルミ製ハンドルバーを装備。ブレーキホースもステンメッシュ仕様などディテールにも上質感がある。

デジタルメーターには速度、オド、水温、オイル警告、燃料残量などの他に、トップスピード、バッテリー電圧、走行セッション間の移動距離を表示するツイントリップメーター機能を持ったトラベルダイアリーを装備するなど充実。








愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!