イタリアンブランドのアプリリアからフルスケールのオフロードモデルが新登場!!

掲載日:2018年07月10日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/佐川 健太郎 撮影/山家 健一

アプリリア RX125 試乗インプレッション

道を選ばずキビキビ走る
バツグンの走破性が魅力

アプリリア RX125の試乗インプレッション

見た目はモトクロッサーイメージ。スタイリッシュで最新感がある。そして125ccクラスとは思えないほど堂々とした車体サイズだ。跨ると確かにシートも高い。905mmという数値もしかりだが、加えてサスペンスも結構ダンパーが効いていて初期荷重での沈み込みも少なめ。車体はスリムだが足着きは良いとは言えない。だが、そこがフルサイズの長所でもある。大径ホイールとギャップを吸収する長い足に十分なロードクリアランスが与えられるなど、本格的なオフロード性能を備えている証なのだ。

アプリリア RX125の試乗インプレッション

エンジンは4ストローク単気筒らしい小気味良い鼓動感があり、しかも水冷DOHCらしい精緻な回転フィールも併せ持っている。それもそのはず、元々がミニレーサーレプリカ「RS4 125」のエンジンと聞いて納得。排気量からして低速域でのパンチはないが、そのぶん高回転での伸びはスムーズで、単気筒なのに1万回転以上は楽に回せるスペックを持つ。気になるのはオフローダーなのに高回転型? という基本的な疑問に対しては、メーカーもよく分かっていると見えて69Tという大サイズのドリブンスプロケットが装着されている。つまり、エンジンそのものは高回転型だがファイナルを加速型の設定とすることで低速トルクを補っているのだ。ということで、発進もスムーズでギアチェンジは忙しくはなるがきっちりクルマの流れをリードできる加速性能もある。

アプリリア RX125の試乗インプレッション

ブロックタイヤが路面を転がるゴツゴツとした感触があり、シートも硬めだが、前後サスペンションの豊富なストローク感によって乗り心地は悪くない。フロント21インチらしくオンロードでのコーナリングは大らか。リーンアウト気味にしっかり外足でホールドして車体を寝かせていけばきっちり曲がってくれる。前後ダブルディスクのブレーキも必要十分な制動力があって扱いやすいし、いざとなれば前転防止機能が付いたフロントABSがあるので思い切りレバーを握ることもできる。

アプリリア RX125の試乗インプレッション

試しにちょっとした林道も走ってみたが、本格的なブロックタイヤとサスペンションのおかげでかなり思い切った走りが可能。ワダチを斜めに切っていくラインなども朝飯前だし、結構急な土手の登り降りなどもいとも簡単にこなせるなど走破性の高さは本物だ。

アプリリア RX125の試乗インプレッション

それでいてパワーは控えめで車体も軽く、アクセルワークに神経質になることもなく、場所が許せばグラベルを掻いて全開走行も楽しめる。そして、オフロードを走っているとフロントのみ作動するABSの意味が分かる。その気になればブレーキターンも可能で、つまりはアドベンチャーモデルなどに装備されているオフロードABSなどと同じ発想なのだ。

アプリリア RX125の試乗インプレッション

125ccクラスとは言えカッコ良さには手抜きをしないイタリアンデザインに、見かけ倒しではない元気な走りとオフロード性能を秘めたアプリリアらしい1台だ。タイヤをオンロード仕様にすれば都会派のコミューターとしてもおすすめできそうだ。

RX125の詳細写真は次のページにて

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