

掲載日:2013年11月15日 試乗インプレ・レビュー
インプレッション/辻 健二郎 まとめ/ダートライド編集部 写真/佐藤 春道 取材協力/ウエストポイント
左フォークにダンパーアッシー、右フォークにスプリングを搭載する、左右のフォークで別々の機能を持つセパレート・ファンクション・フロントフォーク(SFF)を採用。フォーク内部の構成部品を減らす事で、フリクションが低減しスムーズな作動となり、またダンパーの大径化による確実な減衰性能の発揮も可能となる。
排土性、放熱性に優れる異径タイプのディスクローターを採用。フォークガードは下部まで保護された形状のものとなる。
カムシャフトは、最適化された吸気バルブタイミングと最大リフト量により、リニアなパワー特性と優れたマシンコントロール性を確保する。ピストン、ピストンピン及びコンロッドは、ワークスマシンで使用した有限要素法(FEM)による形状を採用。
RM-Z450のエンジンハンガーはRM-Z250のようなタイプではなく、一般的な形状と保持位置になる。
ハンドルは標準でレンサル製のファットバータイプを採用し、最適な剛性とコントロール性に寄与する。
負荷が相当かかるヘッドパイプ周りは大柄な補強溶接などがはいり、しっかりとしたハンドリング性などを確保。
量産車のレーサーとしては珍しいアルミ製のタンクを装備。FI化が関係し、同じ時期から採用。液圧成形と溶接で構成される。
RM-Z450の採用するSFFは他社と同じショーワ製だが、トップキャップがレッドアルマイトされたものとなる。こちらは厚側減衰力が調整出来る。
右側フォークトップにはゴールドに陽極酸化処理されたスプリング・プリロード(初期荷重)のアジャスターが備わる。この処理もRM-Z450の特徴。
クラッチレバー根本は、プレートが走行中に加熱しフィーリングが変わった時の調整用に、大型で回しやすいダイヤルが装備される。
シートは、2トーンになり、それぞれで表面フィニッシュが異なる素材が使われる。
エンジン性能とフロントフォークの性能に最適化された、リアサスペンションは、軽快で確実なハンドリング特性に貢献。良好な接地感を生み出す。
リアブレーキは、マスターシリンダーとリザーバーが一体型のものになる。ディスクローターはフロント同様、異径タイプ。サイレンサーの張り出しはやはりどうしても長目になる。
リアスイングアームは、構造は発表されていないが丸みを帯びていないシャープな造形となる。
ハンドル右部にエンジンが過熱している時の再始動に使用する、ホットスターターを備える。
サブフレームの構造にもRM-Z独自の手法が見られる。フレームに固定すると共に、サイレンサーの保持にも一役買う。
RM-Z450、250共通でラジエーターに空気をより当てるためか、フロントフェンダーの後ろ側に左右で細いスリットが入る。
メーカーで『カッティングエッジ』というだけに、随所にエッジの効いたデザインが採り入れられ、リアフェンダーの形状も特徴的なものになる。
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