ヤマハ YZ450F(2014)
ヤマハ YZ450F(2014)

ヤマハ YZ450F(2014) – ファクトリー『FM』モデルを彷彿とさせる斬新モデル

掲載日:2013年09月09日 試乗インプレ・レビュー    

インプレッション/中村 泰介  まとめ/ダートライド編集部  写真/佐藤 春道、ヤマハ発動機

ヤマハ YZ450F(2014)の試乗インプレッション

ヤマハ YZ450F(2014)の画像

扱いやすくなったニューエンジン
マスの集中化やコーナリング性能も秀でる

YZ450Fの試乗は、福島県にあるモトスポーツランドしどきで実施された。当日は前夜の集中豪雨により全面マディのコンディションに加え、当日もプレハブ小屋内での会話がままらない程の打ち付ける豪雨となり、コースの奥の方はまともに走れない程の悪条件となった。

この中をまず、YZ250Fに乗り(15分×2セッション)インターバルを置いた状態で450は15分1セッションのみでインプレッションを行った。昼に降った豪雨でコンディションはさらに悪い。ここからは国際A級ライダーの中村 泰介選手にバトンタッチして、その実力に迫ってみたい。

ヤマハ YZ450F(2014)の画像

「私は450(WR450F)でレースしているので、特に気になるマシンです。

まず走り始めて最初に感じた事は、スロットル操作に対して駆動がリニアであり、とても乗りやすいと言う事でした。ジワーっと開けたら後輪もその開け方通りに。素早く高開度まで操作したら応答が遅れる事なく付いてくる。全開時は『従来モデルよりパワーが出ているのでは?』と思う加速をしていきます。低中高でも充分なパワーが有り、それでいてトラクションもかけやすくコントロールしやすい。この、450の有り余るパワーを手の内でコントロールできるスロットルは、誰もが欲しかったものではないでしょうか。

ヤマハ YZ450F(2014)の画像

従来モデルでは、俊敏なレスポンスによるピックアップが速く、サンドコースなど軟質路面では性能を発揮出来ますが、ハードパック路面ではコントロールがシビアで、ビギナーライダーにとってはナーバスであろう印象を受けていました。2014年モデルのYZ450Fは出力特性がマイルドになり、ライダーやコンディションを選ばないオールマイティーなエンジンに仕上がっています。

そして、車体(シャシー)ですが、こちらは従来モデルから後方排気レイアウトであったと言う事も有り、従来モデルの良いところをそのままに熟成を重ねた印象を感じ取る事が出来ました。同日に乗ったYZ250Fもそうですが、車輛のピッチングモーションがコントロールの範疇で軽く感じ、この車体にきっちりとアジャストされた、ゆっくりしなやかに動く前後サスペンションが無駄なピッチングを抑えてくれます。この特性は従来モデルからあった良い面ですが、燃料ポンプを含めタンクの位置が車輛中心に移動した事により、ブレーキングギャップやフープス等でさらなる安定性を手に入れたのだと思います。

ヤマハ YZ450F(2014)の画像

コーナリングでも進化を感じられました。従来モデルから、寝かしてスロットルを開ければクルリと回る旋回性の高さを備えていましたが、路面状況によって開けるタイミングが遅れるとフロントが滑りやすく感じる事や、フロントの限界を感じる時も有り、場面によってはナーバスな印象でした。しかし、今回のモデルは旋回性の高さをそのままに、ナーバスな特性が改善されていました。250同様にニュートラルなフィーリングがあり、ラインの自由度も上がっていると感じました。マスの集中化に加え、ステムシャフトの位置など、ディメンションの最適化の効果を短い試乗時間の中ではありましたが充分に感じる事が出来ました。

ヤマハ YZ450F(2014)の画像

ヤマハファクトリーライダーの平田 優選手が今シーズン好調なのが、充分理解出来る乗り味でした。自分も来シーズンYZでレースに出てみたいと思いました。2014YZ-Fは非常に良く出来ていると感じたので、自信を持ってお勧めできるマシンです。海外での人気も高いようなので欲しい人は早めの予約をお勧めします。試乗会も実施されるようなので、気になる人はぜひ試してみて下さい。」

※編集部補足
2014YZシリーズ全国試乗会開催日程
10月13日(日) オフロードヴィレッジ 埼玉県川越市
10月20日(日) 北海道オフロードパーク 北海道千歳市
11月03日(日) スポーツランドSUGO 宮城県柴田郡村田町
11月10日(日) プラザ阪下 大高府河内長野市
11月17日(日) MXフィールドトヨタ 愛知県豊田市
12月01日(日) HSR九州 熊本県菊池郡大津町

ヤマハ YZ450F(2014)の詳細写真は次ページにて

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