

掲載日:2009年12月24日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
人工物に囲まれていてもサマになる990 ADVENTURE R。シャープで人目を惹くデザインはKTMに共通した美点だ。
縦長のライトケースは近年のKTMに共通した意匠だが、このRは2灯式となっており夜間走行に対応した実用装備となっている。
縦長のウィンドスクリーンは快適そうに見えるが、ライダーとの距離が離れているためにそれほどウィンドプロテクション性能に優れるわけではない。
115ps(84.5kW)/8750rpmの最高出力と100Nm/6750rpmの最大トルクを発揮するLC8 Vツインエンジン。軽く回り、クランクマスを感じさせない。
KTMらしいシンプルなメーターまわり。12ボルト電源を取り出すソケットやハザードスイッチが設けられているあたりにツアラーらしさが残る。
2つに分離された燃料タンク。20リットル近い容量を満タンにしても内部のガソリンが暴れることがない。給油口の間にはヒューズボックス/小物入れがある。
55ミリもストローク量をアップさせた前脚。ブレーキはブレンボ製キャリパーとディスクをダブルで装備。コントロール性に優れ、オフでも使い易い。
長いスイングアームと本格的なオフロード用スポークホイールがKTMの血筋を主張している。21インチのフロントと相まって走破性は抜群。
KTMの特長であるWP製の足回り。もちろん前後フルアジャスタブルで、リア側のプリロード調整ノブは手前に引き出すことができる格納式。
左右に振り分けられた大容量のステンレス製サイレンサー。心地よく、そして勇ましい排気音を奏でるとともに、堅牢性に優れる。
シート下には、20点以上のアイテム数を誇る超豪華な車載工具を装備。大胆に簡略化するメーカーが多いなか、非常に好ましく良心的。クォリティも高い。
足つきの問題さえ克服できるのであれば、55ミリ延長された足回りの威力は圧倒的。注意しなくてはならないのはエンストだけ。怖がらず開けていくのが得策。
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