ヤマハ WR250R
ヤマハ WR250R

ヤマハ WR250R – マルチに使える最高の相棒

掲載日:2009年09月24日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

衝撃的なデビューから早2年
改めてWR250Rと向き合ってみる

「ヤマハから新しいオフロードバイクが発売される」と聞いたときのあの高揚感は今でも覚えています。「オフロードバイクは売れない」なんてネガティブな発言を耳にしていただけに、ものすごく嬉しかったんです。初めてWR250Rに試乗したのは、SUGOのコースでした。それまで、モトクロスコースはTT-R125かセローなどでしか走ったことがない私が乗るっていうのはちょっと無謀かなとも思ったのですが…。もちろんジャンプなんて大それたワザなんかやったこともありませんでした。それがですねぇ、出来ちゃったんですよWR250Rは。ふわっと軽く浮く感き、着地後の安定感も抜群! 傍から見たら、ぜんぜん飛べてないって言われるでしょうがね…。で、恋に落ちてしまったのです。今ではしっかりと私の相棒となっています(笑)。あの衝撃的な出会いから約2年。なるべく私情を挟まないようにインプレッションしてみたいと思います…。

ヤマハ WR250Rの試乗インプレッション

ヤマハ WR250Rの画像

ストリートからオフロードまで
マルチに使える最高の相棒

WR250Rが発表されたとき、久しぶりに新設計のオフロードバイクが発売されることに喜んだ反面、「コンペマシンなんでしょ、乗れるわけがない」とネガティブに考えてしまうところがありました。実際、「オフロードのR1」とか、「プレミアムオフロードスポーツ」などと言われてましたもんね。それまでセロー225に乗っていた私にはハードルが高すぎる感じはあったのですが、乗ってみたいという好奇心の方が強く、試乗会で無謀にもチャレンジしてみたのです。ハードルを高くしている要因のひとつ、足着き性はシート高が895mmと非常に高いので、173cmある私でさえ、つま先立ちです。ただ、重心点をすぐに感じることができるのでバランスが取りやすく、ヨタヨタと崩れることはありません。これは、ダートを走っている時によく感じられます。林道区間の下りをスタンディングで走行しているとき、リアブレーキを踏みすぎてロックしたのですが、素早く持ち直すことができました。それまでの私は、同じ状況にあったら確実に転倒しています。これもマスの集中化のおかげ、うまくバランスがとれるんです。私が、WR250Rを買う決め手となったのは、この点にあります。

ヤマハ WR250Rの画像

また、スロットルを開けると瞬時に付いてくる加速も心を震わせました。かといって、その加速感に強烈な印象はないんです。超低速でガレ場を登るときに感じるパワーは力強いながらもジェントル。オフロード初心者を突き放すようなことはしません。派手なアクションとして感動したのは、ジャンプが飛べてしまうことです。モトクロスコースでジャンプ台があったところをなめるように走ることしか出来なかった私がふわっと飛んでしまったのです。着地も安定していました。もちろん、YZ250Fと比べると重さは感じるのですが、コースを走行していて何ら不満はありません。さて、高速走行はどうでしょうか。セロー225は、高速道路で90km/hを越えると車体の弱さが顔を出しましたが、WR250Rはとっても快適。スピードが増しても安定した走りをします。クローズドで145km/hまで出してみたのですが、全くブレません。250ccクラスのオフロードバイクでは考えられない安定感です。まぁ、そこまでスピードを出して走ることはないでしょうけど。

ヤマハ WR250Rの特徴は次ページにて

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