掲載日:2008年05月13日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
ライト一体型カウルが個性的なペガソ650ストラーダは、コンパクトに仕上げられた車体が特徴だ。またがってみて驚くのがシート高の低さだろう。780mmというシート高と、単気筒エンジン搭載モデルならではのスリムさで足つきは良好。身長174cmの筆者だと両足が余裕でついてしまうほどだ。オフロードバイクのようなポジションのため足が届きにくいように見えてしまうが、またがってしまうと安心感のあるポジションを実感できる。日常の使い勝手という面でも、ペガソは充実の装備を持っている。モノサスペンション、アップタイプマフラーを採用しながらも、シート下にはレインウェアとペットボトル程度なら入る収納スペースを備えるほか、タンク上部に便利なフロントコンパートメントを用意。高速道路の通行券や携帯電話などの小物の収納に便利だ。コンパートメントはハンドル側に設置されたスイッチで開けられるため、スピーディな出し入れが可能。
また、多機能メーターはハンドルにあるコントローラーで操作できるようになっており、距離や燃費、時間なども手軽にチェックできる。特徴的なルックスにばかり目が行きそうになるが、日常シーンでの使い勝手のよさ、という点でも注目すべきモデルだ。走りに関する装備についても抜かりは無く、ザックス製のアジャスタブルリアサスペンションやブレンボ製の前後のブレーキを採用。メーカーオプションではアクラポヴィッチのスリップオンエキゾーストも設定されている。660ccの単気筒エンジンもこれまでのペガソシリーズの中で最もパワフルなスペックとなっており、スポーティな素質も十分。個性的なルックスと高い利便性、そして魅力的なスポーツ要素が一体となったマルチなパフォーマンスを感じさせる1台だ。