

掲載日:2007年12月12日 試乗インプレ・レビュー
TW225Eは、1987年に当時ヤマハのトレール車だったXT200のエンジンをベースに、よりファンライドを目的としたモデルとして登場。コンパクトな車体に不釣合いなくらいファットなキャラメルパターンの前後タイヤが個性的なモデルだった。ただ、なぜかこうした個性は大きく注目されることなく、90年代後半のティーダブブームまでは不遇の!?時代を送っている。2002年に大幅なモデルチェンジが行われ、200ccエンジンは当時のセローと同じ223ccに拡大。フロントにディスクブレーキを装備し、カスタムのために真っ先に取り外されてしまっていたリヤキャリアを廃したシンプルなテール周りのデザインに変更された。その後、セローはトリッカーなどと同じ新世代の250ccエンジンを積むようになったので、1987年にTWが登場した当時のXTシリーズの面影を残すのは、唯一このTWだけになってしまった(そのために生産終了となってしまったわけでもあるが…)。
TWを強烈に印象付けるタイヤはフロントが130/80-18、リヤが180/80-14とビッグバイク並みの太さを誇る。2002年まではオフロードライクなパターンだったが、当時はほとんどロードで使われていたこともあって、亀甲模様を生かしつつストリートライクなパターンとなっている。そのためロードでも走りやすい。車体は1987年当時のXTをベースにしており、車体上半分のスタイルはオフロードバイクそのもの。発売当初は80年代らしいスクエアなヘッドライトとライトカウルを備えていたが、その後シンプルな丸目一灯と小さなメーターの組み合わせになり、それ以前のトレールモデルっぽい雰囲気を醸し出す。2007年にTWが誕生から20周年を迎えるにあたり登場した、「20th Anniversary Special Edition」は、オレンジと紫のグラフィックが与えられ、フレームの塗装やホイールのピンストライプ、クロームメッキのヘッドライトなど(車体色によってこれらの仕様を組み合わせる)によって高い質感が与えられている。
1987年に登場した当時から排気量アップを経て受け継がれる223cc空冷単気筒エンジン。比較的ショートなミッションの味付けが、タウンユースに最適なキャラクターとなっている。
ボディカラーは単色の白と黒のほかに、20th Anniversary Special Editionとしてオレンジ×白と紺×シルバーがある。タンクのグラフィックスは水張り転写による上質な仕上がり。
TWを特徴付ける前後の極太タイヤ。特にリヤタイヤは180サイズの幅を80扁平とするために14インチというサイズになっている。リムのピンストライプが足元を引き締める。
プレーンな丸型ヘッドライトに小型のフラッシャーを組み合わせるフロントマスクは、どこか70年代のトレール車の雰囲気を醸し出す。メーターも小型でシンプルなデザインとなっている。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!