掲載日:2018年08月13日 試乗インプレ・レビュー
取材協力/ベータモータージャパン
ライダー/渡辺 学 写真/長谷川 徹 まとめ/小川浩康
記事提供/ガルル編集部
※この記事は『月刊ガルル vol.386』に掲載された内容を再編集したものです。
beta RR 2T 125
ミラノショーのBeta(ベータ)ブースにRR 2T 125が展示されると、ここ日本でも導入を望む声がわき上がった。ついに日本上陸を果たしたリアルレーサーの実力を、渡辺学選手が徹底チェックだ!
エンデューロ世界選手権に参戦するヤングライダーのために作られたこの125。外装パーツは250/300と共通だが、新設計エンジンに合わせてフレームは設計変更されている。エンジンハンガー、前後サスペンションセッティング、排気系も最適化が行なわれ、RRシリーズらしいリアルエンデューロレーサーとして仕上げられているのだ。その実力を渡辺学選手に聞いてみよう。
「2スト125らしい軽い車体になっていますが、エンジンにピーキーさはないですね。歩くくらいのスピードで走っていても、クラッチを使わなくてもバスっとエンストしない低速トルクの太さがあって、アクセルをワイドオープンすれば気持ちいい加速力を発揮してくれます。クランクマスを重めに設定することでエンジンの回転上昇をマイルドにしていますが、それがトルクの粘りになり、ダートでの扱いやすさになっていますね。
前後サスも軽い車体のメリットを受けています。車重の負荷がサスにかかっていないから、初期から奥までストロークがスムーズなんです。ガレ場ではよく動き、ハイスピードでギャップに入っても衝撃をしっかり吸収し、つねに車体を安定させてくれます。フレームも125用にリファインされているおかげでサスとのマッチングも良好。しなりと剛性のバランスもよく、ダートでの走破性を向上しています。
エンジンのマップ特性と排気バルブタイミングを変更でき、パワーバンドに入れなくても走行できます。キックの始動性もいいので、レースからアタックまで、幅広いレベルのライダーが楽しめる仕上がりです」
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