掲載日:2014年11月17日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
スウェーデンで誕生したハスクバーナは、1986年にイタリアのカジバ、2007年にはドイツBMWの傘下となった。さらに2013年に、KTMを所有するオーストリアのピーラー・インダストリーに売却され、1995年にKTM傘下となっていたフサベルと統合されるカタチで、新たな歴史を刻みはじめた。オーナーが代わりながら、オフロードを中心とした世界で数々の輝かしい成績を残してきたハスクバーナ。そのエンデューロシリーズのうち、249cc水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載した戦闘力の高いマシンがTE250だ。
新生ハスクバーナのエンデューロ系は、KTMをベースとした2014年型のフサベルが基礎となっているため、つまりKTMがベースということになる。2015年型は、これの各部を改良している。KTMとハスクバーナのエンデューロ系における主な違いは、リアサスペンションのマウント形式、前後サスペンションとサブフレーム、外装類のデザインなど。まずリアサスは、KTMのエンデューロモデルがリンクレス方式を採用するのに対して、ハスクバーナは全車がリンク式。サスペンションはKTMと同じくWP製だが、前後とも仕様が異なり、フロントフォークにはKTMの上位機種が使う4CSが採用される。またサブフレームは、KTMが一般的なアルミ製なのに対して、ハスクバーナは全車がポリアミド繊維の樹脂製。変形のリスクを減らし、補器類などをマウントするステーなどを簡単に成型できるメリットがある。
そして2015年型のTE250は、このサブフレームの強度が向上し、より精度もアップ。また、ぶ厚い低回転域トルクと驚くほどのハイパワーを両立させた、セルスターター装備の2ストロークエンジンは、パワーデリバリーの向上が図られ、スターターのイニシャルトルク向上による始動性向上も図られた。さらに、ヘッドライトはひと目でハスクバーナとわかる個性的なデザインとなり、フロントフェンダーやハンドガードなどのデザインも刷新された。
なおこの機種は、日本では保安部品付きで販売され、公道走行も可能。レースだけでなく、林道ツーリングなどでも楽しめる。
ハスクバーナTE250のベース車で、同じく249cc水冷単気筒エンジンを搭載。サブフレームは樹脂製ではなくアルミ製で、リアサスはリンクレス。前後サスもTE250とは異なる。
125EXCをベースとする軽量な車体のまま、水冷2ストローク単気筒エンジンの排気量を193ccにアップしたモデル。ハスクバーナにはない仕様で、軽さとパワーのバランスが魅力だ。
TE250と共通化された車体に、250に比べて約20%増の排気量となる293.2ccの水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載。圧倒的なトルクとパワーに仕上げられた、上級者向けモデルだ。
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