掲載日:2014年06月23日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
スペインのガスガス社は、ナルシス・カサスとジョセップ・ピベルナによって1974年に創業された、バイクの車体や部品・用品の販売を行う会社をルーツとする、オフロード系のモーターサイクルメーカーだ。1985年にトライアル競技車両の開発に着手し、その4年後にはオフロードのエンデューロモデルを生産開始。それ以降もトライアルとエンデューロが中心だったこともあり、少し前までは2ストロークエンジンを専門としていた。現在では4ストロークエンデューロモデルや電動トライアルバイクの開発にも積極的だが、2ストロークエンジンを搭載したエンデューロモデルのEC250は、ガスガスらしい機種と言えるだろう。
このEC250は、クロームモリブデン鋼を使ったメインフレームに、クランクケースリードバルブ式の249.3cc水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載している。燃料供給はキャブレター方式で、ケイヒン製のPKWS38を採用。トランスミッションは、6段リターン式となっている。ホイール径は、エンデューロモデルでは定番の前後21/18インチ。前後にウェーブ型ブレーキディスクを備える。サスペンションは、フロントにマルゾッキ製の倒立フロントフォーク、リアにはザックス製のモノショックという組み合わせだ。EC200やEC300と車体はほぼ共通化されている。
その2014年型では、更なる戦闘力アップを求めて、各部に変更を受けている。まず車体は、従来よりもトータルで2kg以上も軽量化が図られ、あらゆる地形においてよりコントローラブルな性能が追求された。またエンジンは、シリンダーやシリンダーヘッドなどが熟成され、パワーアップだけでなく軽量化も図られた。ガソリンを除いた車体の半乾燥重量は、107kgと発表されている。ちなみにこのEC250には、セルスターターを標準装備したEC250Eもあり、こちらは3kgの重量増となる。しかしその分、特に悪路における始動の負担は大幅に軽減されている。
スチール製フレームに、249ccの水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載したエンデューロレーサー。2014年型ではエンジン各部を熟成し、バッテリー容量も見直し。セルを装備する。
KTM親会社の傘下となったことから、2014年型からはKTMがベースに。250EXCベースのTE250は、リンク式リアサスやポリアミド樹脂製リアサブフレームなどを専用装備する。
EC250と共通の車体に、299.3cc水冷単気筒エンジンを搭載した、ガスガス2ストロークエンデューロ系の最強モデル。250と同じく、セルなしは重量が3kg軽くて、3万2,400円安い。
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