掲載日:2012年11月05日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
ガスガスは、ナルシス・カサスとジョセップ・ピベルナによって1974年にスペインで設立された、バイクの車体や部用品の販売を行う会社をルーツとしている。1985年、このガスガスはトライアル競技車両の開発に着手。さらにその4年後には、オフロードのエンデューロモデルを生産開始した。それ以降もトライアルとエンデューロが中心だったこともあり、2ストロークエンジンを専門としていた期間が長かったが、現在では4ストロークエンデューロモデルや電動トライアルバイクの開発にも積極的である。
2013年モデルの中で、そんなガスガスの2ストロークエンデューロモデルで頂点に君臨するのが、このEC300。クロームモリブデン鋼を使ったメインフレームに、クランクケースリードバルブ式の299.3cc水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載している。燃料供給はキャブレター方式で、ケイヒン製のPKWS38を採用。潤滑オイルは混合給油式だ。またトランスミッションは、6段リターン式となっている。もちろんホイール径は、エンデューロモデルでは定番の前後21/18インチ。前後にウェーブ型ディスクブレーキを備える。2012年モデルまでは、前後サスペンションがザックス製だったが、2013年モデルではフロント倒立フォークがマルゾッキ製に変更されている。ガソリンを除いた半乾燥重量は、102kgと発表。2012年モデルではフレームの見直しを受けるなど、いまなお熟成が続けられ、トップレースシーンにおいても、中上級者を中心に高い支持を集めている。
ちなみにこのECシリーズには、EC300と同じ車体を使った弟分のEC250というモデルも存在する。こちらは、ボア・ストロークともに300とは異なる249.3cc水冷2ストロークエンジンを搭載。より扱いやすい仕様と言える。また両排気量ともに、セルスターターを装備したEC-E仕様というモデルも用意されている。こちらはそれぞれ、新車希望小売価格が3万1,500円アップとなる。
250EXC用をベースとしたスチール製フレームに、293.2ccの水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載したエンデューロレーサー。2013年型では新型クラッチ機構を採用。セルも装備する。
エンデューロ系オフにほぼ特化したスウェーデンブランドの水冷2ストローク最高峰モデル。排気量293ccのエンジンは、セルでもキックでも始動可能。半乾燥重量は104kgとなっている。
EC300と共通化された車体に、249.3cc水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載。半乾燥重量は、300と同じ102kgと発表されている。2013年型の新車希望小売価格は、300より3万1,500円安い。
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