Vol.04 藤沢、SUGOと2戦戦いました

掲載日:2014年08月20日 ママさんライダー奮闘記    

文/井口 敬子(モトクロスレディースライダー)

Vol.04 藤沢、SUGOと2戦戦いました

主婦業忙しく練習できず
結果は悔しいがへこたれません!

約1か月のレースインターバル(休み)はあっという間に過ぎ、全日本モトクロス選手権第5戦が藤沢スポーツランド(岩手県)で開催されました。いつものように、このラウンドもしっかりとした事前練習はできなかったのですが、自分の中では得意で大好きなコースなので、予選は通過できると妙な自信を持ち出場しました。

 

土曜日の予選。梅雨の影響はほとんどなくフルコースが使われ、無事予選を通過しました(編注:モトクロスはコンディションが悪化すると正規のコースを1周できなくなる事があるため、ショートカットコースになることがある)。しかし夜から雨は本降りになり、クルマの中で寝ていると雨の音がうるさくて目が覚めるほどでした。

 

日曜日の朝は、コースのいたるところがやはりぐちゃぐちゃ。裏の上り坂は使わないと思い(編注:メインストレートから見て、裏側にあたるコース奥の長い上りのこと)、ショートカットで下見をしましたが(徒歩)、公式練習からはさらにもう1か所ショートカットされました。主人と話して公式練習の時、スタート練習はしない。コース全周も、スタック車が続出なら1周して様子をみて、走り続けるか決めることに。結局、ピットエリアに入り走るのを止め、他のライダーの走りを見て練習は終了。決勝はブルドーザーによる整地が入り、路面は一見きれい。でもすぐ沼のようになるのがわかっているので、誰もサイティングへ行きませんでした(編注:本番前の最後の下見。コースをゆっくり1周できる)。

 

いざ本番。スタートはいまいちでしたが2コーナーで巻き返し、ところが3コーナーで転倒。コースのいたるところが深い泥でバランスを崩しがちになるため、どうしても足を着く回数が増えるのですが、その時抜く動作が遅れる。しかしアクセルは開けている。バイクと体がバラバラで、転倒の繰り返しでした。結果は23位でしたが、1位のライダーに3ラップされていたので順位はつきませんでした(編注:周回遅れでトップのライダーに3回抜かれたということ)。

 

帰りはいつも行くインターチェンジ近くの温泉に寄り、雨が止んだ外の景色を見ていたら、わかってはいるけれど、「練習、トレーニングがしたいな」としみじみ思いました。

 

次の全日本モトクロス選手権6戦は、またSUGOが会場。8月の初旬開催でめちゃくちゃ暑い。そして、私はなぜだか子供を生んでモトクロスを再開してから、夏にバイクに乗るとすぐ熱中症になります。それなので、本ラウンドは出場しないと決めていたのですが、前回のSUGO大会が路面悪化で中止になったので、ギリギリまで迷い、出場することにしました。

 

ところがやはり、土曜日朝から予想以上に暑い。しかし、公式練習はなんだか乗れてる。5月から練習できたのは半日1回のみという状況で、路面コンディションが久しぶりのドライなので、いつもならすぐ腕上がりするのですが、この日は大丈夫です。ジャンプも今までで一番飛べていました。

 

でも、モトクロスはそんなに甘くはありません。風邪で体調を崩していたこともあり、練習を終えてクルマに戻ると、ダウンしてしまいました。自分が出る予選A組が始まる時間ギリギリまで休みましたが、体調は芳しくなく、A組の出走者リストを見ると私はちょうど予選落ちする感じです。なんとかスタートで前に出れば、どうにかして通過できると信じスターティングゲートに立ちましたが、ゲートが倒れると見事な出遅れ。アクセルを開け続け1コーナーで前のほうの集団に近付きますが、集団からはじかれた他のライダーに行く手をふさがれ、それ以上の接近ができない。スタートしてすぐに挽回しないとポジションアップは難しいのですが、この近付いては阻まれるを3回繰り返してしまい、撃沈。

 

今回のSUGO大会はあまりの暑さに、主催者判断で全体的に周回数を減らす処置がされ、予選もいつもは4周なのですが、今回は3周。後方から追い上げる身としては、不利なマイナス1周です。必死に前を目指しましたが、結局抜けたのは1人で、順位は19位でゴール。予選通過はなりませんでした。でも、調子の良かった公式練習よりも予選はさらにジャンプを飛べたし、いつも主人に注意されるところもうまくできたし、攻めた結果なので、自分としてはまぁ合格かな?

 

雑談なのですが、暑い時のスタート前は氷のうで首を冷やします。その役目はピットクルーになるのですが、スタート直前でクルーがわたしから離れる時に、中身をかけてもらいました。これが今回、今までで一番気持ち良かったです。次も自分なりにがんばります。

 

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