掲載日:2014年07月09日 エクストリーム › モトクロス
リリース/スズキ二輪
スズキのモトクロスレーサー、RMシリーズの2015年モデルが発表となった。4ストローク450ccのRM-Z450は、フロントにエアを使ったSHOWA製SFF-AIRサスペンションを新採用。それに合わせたメインフレームの見直しも行われた。4ストローク250ccのRM-Z250はカラーとグラフィック変更に留まった。発売日は、2014年9月3日を予定している。
RM-Z450 価格/83万円(税抜)
スズキ株式会社は4ストローク449cm3モトクロッサー『RM-Z450』をマイナーチェンジして、2014年9月3日より発売する。
RM-Z450は、2005年にスズキの初の4ストローク市販モトクロッサーとして登場した。その後、2008年にモトクロスマシン界初のフューエルインジェクションシステムを搭載し、以降もマシン各部の見直しをおこない、年毎にそのパフォーマンスレベルを高め、熟成を重ねてきた。2015年モデルのRM-Z450は、これまで以上にハイレベルなパフォーマンスを目指し、スズキの最新技術を装備して発売する。
●RM-Z450の主な特長
ワークスマシンによって培われた技術を惜しみなく市販モデルに投入
・スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC)※を新装備
・SHOWA製SFF-AIRサスペンションの新採用
※スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC)
スタート状況に応じたモードスイッチの選択により、ホールショット獲得及びスタート後のトップ走行を狙いとした新機構。A/B/オフの3つのモードから選択が可能。
より快適なエンジン始動性能
・キックレバー長の見直し
・新設計デコンプシステムの採用
・キックスタータドライブギヤ比の変更
冷却効率の改善
・ウォーターホースの取りまわし改良
・ウォーターポンプカバーの見直し
さらなる軽量化を実現
・従来のフレーム重量と比べ4%の軽量化と剛性の最適化を両立した新設計メインフレームの採用
・SHOWA製SFF-AIRサスペンションの新採用
その他
・ラジエターシュラウドデカールデザインの変更
・シート上面色を変更(赤→灰)
・エンジンプロテクター(左/右)、リアディスクガード、リヤキャリパーガード、ブレーキホースガイド(前/後)色の変更(白→黒)
・『RENTHAL』バーパッド色の変更(赤→黒)
●メーカー希望小売価格に変更は無い。
スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC)は、スタート状況に応じた2つの点火制御が選べるワークスマシン譲りの新機能。滑りやすい路面向きのAモード(スムーズ特性点火)と、良好な路面向きのBモード(加速性能重視点火)が選べるようになっている。
より快適なエンジン始動性能を企図して、キックレバー長の見直しと、新設計デコンプシステムの採用、キックスタータドライブギヤ比の変更が行われた。同じキックストロークでもより多くクランクが回るようになった。黄色の部分が変更点。
冷却効率の改善も行われ、ウォーターホースの取りまわしが改良された。これにより、従来は小サイズのラジエターで7割程度冷却を負担していたのが、6割ほどに落とすことに成功した(大サイズで残りの4割を負担)。
ウォーターポンプカバーも見直され、ウォーターポンプとホースをダイレクトに接続できるようになり、水流がよりスムーズになった。これらの変更により、従来モデルに比べ、冷却水量は16%のアップを果たしている。
従来モデルのSFF(セパレート ファンクション フロントフォーク)システムを更に進化させた、新開発のSFF-AIRサスペンションを装備。金属スプリングの代わりにエアを使い、そのことにより1,100gの軽量化を実現。ダンパーロッド、ピストンサイズも大径化され、作動性も向上している。
SFF-AIRはインナーエア室とアウターエア室、それにサブタンクのかたちをしたバランスエア室に分かれる。バランスエアはネガティブ方向にはたらくもので、ホイールを上に引き上げる力を発生させる。圧側のプリロードに近いか。
RM-Z250 価格/69万円(税抜)
スズキ株式会社は4ストローク249cm3モトクロッサー『RM-Z250』をマイナーチェンジして2014年9月3日より発売する。
主な変更点
・エンジンプロテクター(左/右)、リアディスクガード、リヤキャリパーガード、ブレーキホースガイド(前/後)色の変更(白→黒)
・シート上面色を変更(赤→灰)
・ラジエターシュラウドデカールデザインの変更
・『RENTHAL』バーパッド色の変更(赤→黒)
●主要諸元、メーカー希望小売価格に変更は無い。
主な特長
・ピストン裏面の片側にリブを配置することで、潤滑性を確保しながら強度アップ及び軽量化を実現
・5速トランスミッションは、滑らかで確実なシフトフィーリングを実現
・フロントフォークには、SHOWA製SFF(Separated Function Fork)を採用し、軽量化と高い吸収性をもたらしている
主要諸元
RM-Z450 | RM-Z250 | |
全長x全幅x全高 | 2,190×830×1,270mm | 2,170×830×1,270mm |
軸間距離 | 1,495mm | 1,475mm |
最低地上高 | 325mm | 345mm |
シート高 | 955mm | 955mm |
キャスター/トレール | 28°40′/125mm | 29°20′/130mm |
エンジン種類/弁方式 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ |
総排気量 | 449cm3 | 249cm3 |
内径x行程/圧縮比 | 96.0mm×62.1mm/12.5:1 | 77.0mm×53.6mm/13.5:1 |
始動方式 | キック式 | キック式 |
点火方式 | CDI | CDI |
潤滑方式 | 圧送式 セミドライサンプ | 圧送式 セミドライサンプ |
燃料供給方式 | フューエルインジェクションシステム | フューエルインジェクション |
トランスミッション形式 | 常時噛合式5段・リターン式 | 常時噛合式5段・リターン式 |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | 湿式多板コイルスプリング |
一次減速比/二次減速比 | 2.625/3.846 | 3.315/3.769 |
懸架方式 | 前 テレスコピック 後 スイングアーム(リンク式) | 前 テレスコピック 後 スイングアーム(リンク式) |
タイヤサイズ | 前 80/100-21 51M 後 110/90-19 62M | 前 80/100-21 51M 後 100/90-19 57M |
ブレーキ形式 | 前 油圧式シングルディスク 後 油圧式シングルディスク | 前 油圧式シングルディスク 後 油圧式シングルディスク |
車両重量 | 112kg | 106.5kg |
燃料タンク容量 | 6.2L | 6.5L |
乗車定員 | 1名 | 1名 |
カラー | チャンピオンイエローNo2/ソリッドブラック(GY8) | チャンピオンイエローNo2/ソリッドブラック(GY8) |
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