
写真・文/Red Bull Content Pool
マドリードで開催されたレッドブルX-Fightersワールドツアー2013のファイナル戦で、パジェス(フランス)は東野(日本)と対戦し、息をのむようなパフォーマンスで見事総合優勝を果たした。世界最高のフリースタイル・モトクロス2013では、過去13年間で1シーズン中の優勝者が最も多く、トリックもより進化し壮観さを増した。さらに、6月にはレッドブルX-Fightersが日本で初開催、見事なデビューを果たしている。
マドリード(スペイン):金曜日にかの有名なラス・ベンタス闘牛場で開催されたマドリード戦では、トーマス・パジェス(フランス)が熱狂的なマドリードの観衆23,000人を前に、今まで以上に衝撃的な走りをみせ、レッドブルX-Fighters 2013で見事優勝を果した。2位は東野 貴行(日本)、ハビエル・ヴィレガス(チリ)は3位だった。パジェスは総合優勝を決めた後、レッドブルX-Fightersのライダー故佐藤 英吾に心からの哀悼を捧げた。今シーズンではパジェスが総合で360ポイントを獲得し、2011年の総合優勝者ダニー・トーレス(スペイン)を100ポイント引き離して総合優勝。なお、2位のトーレスは260ポイント、デビッド・リナルド(フランス)はマドリード戦では9位、総合順位は7位だった。
レッドブルX-Fightersの13年間の歴史の中で、最も壮観なシーズンだった。ライダーたちは新トリックを導入して自らの限界に挑戦し、3大陸にまたがって開催された5戦ではほぼ毎回異なるライダーが優勝者として表彰台に立った。開幕戦のメキシコ・シティ(メキシコ)ではパジェス、ドバイ(アラブ首長国連邦)ではダニー・トーレス、グレン・ヘレン(アメリカ)ではロブ・アデルベルク、大阪(日本)では東野 貴行、マドリード(スペイン)ではパジェスが、それぞれ最高のパフォーマンスを披露し優勝を飾った。9月に予定されていたプレトリア戦(南アフリカ)については、その状況がレッドブルX-Fighters運営チームの手に負えないと判断されたため、中止となり、その結果、マドリード戦が今シーズンの事実上のファイナル戦となった。ちなみに、「スオッチ・ベストムーブ賞」に輝いたのはトーレス。
パジェスは熱狂するマドリードの大観衆を前に最高のフリースタイル・モトクロスを披露し、高さ15m、距離30mのジャンプで様々なトリックを繰り出した。世界のフリースタイル・モトクロスのレベルがますます高くなるなか、なんと今回の優勝はパジェスにとって過去4年間で4回目、さらには、今シーズン中ずっとベストな状態を維持し、全ての戦いで表彰台に立っている。金曜日のファイナル戦では東野と対戦し、巧みなフレア(クォーターパイプでの540°回転)、スペシャルフレア(バイクのシート上で空中バックフリップ)、ボルト(ライダーが空中で360°回転してバイクに戻る)を次々に披露。そして観衆たちを最高に痺れさせたのが、両足を月夜へと高く繰り出した新トリック、その名もフレア・ツナミだった。
「夢以上だよ。本当に信じられない。世界最高の観衆だった」とパジェスはコメントし、明らかにマドリードでの初優勝の喜びを隠せずにいた。また、パジェスは良き相談者で親友でもあった故佐藤についても繰り返し哀悼の念を捧げている。
1位 | トーマス・パジェス(フランス) |
2位 | 東野 貴行(日本) |
3位 | ハビエル・ヴィレガス(チリ) |
4位 | マイケル・メレロ(スペイン) |
5位 | ダニー・トーレス(スペイン) |
6位 | レヴィ・シャーウッド(ニュージーランド) |
7位 | ロブ・アデルベルク(オーストラリア) |
8位 | ジョシュ・シーハン(オーストラリア) |
9位 | デビット・リナルド(フランス) |
10位 | クリントン・ムーア(オーストラリア) |
1位 | パジェス(360ポイント) |
2位 | トーレス(260ポイント) |
3位 | 東野(245ポイント) |
4位 | アデルベルク(240ポイント) |
5位 | シャーウッド(225ポイント) |
6位 | ヴィレガス(150ポイント) |
7位 | リナルド(125ポイント) |
8位 | ジョーンズ(120ポイント) |
9位 | メレロ(115ポイント) |
10位 | シーハン(115ポイント) |
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