
写真・文/Red Bull Content Pool
大気が希薄なメキシコ・シティで開催されたレッドブルX-Fightersシーズン開幕戦では、トーマス・パジェス(フランス)が衝撃のフリースタイル・モトクロス・トリックを披露し優勝。その信じがたいパフォーマンスに満員の観客は息をのんだ。エリック・ルイズ(メキシコ)も感動的なデビューを果たした。
メキシコ・シティ:高緯度のメキシコ・シティで金曜日に開催されたレッドブルX-Fightersワールドツアー2013の開幕戦では、トム・パジェス(フランス)が見事なFMXパフォーマンスを披露。アクション満載の決勝戦ではダニー・トーレスを破り優勝を果たし、38,000人もの観客を沸かせた。4大陸にまたがる6レース中最初のレースとなったこのモニュメンタル・プラザ・ド・トロス闘牛場では、昨年チャンピオンのレヴィー・シャーウッド(ニュージーランド)は3位に終わった。地元のヒーロー、エリック・ルイズ(メキシコ)は洗練されたトリックで見事なランを見せて最高のデビューを果たしたものの、開幕戦では途中敗退した。
メキシコ・シティでFMXが開催されるのは2010年ぶりとなる。世界最強のライダー11人が、デコボコした闘牛場の中央に設置された高さ13mの土を盛ったマウンド上で、SAILU 高さ最高15m、距離30mの驚異的なジャンプを披露した。高度2,240mに位置し大気が希薄なメキシコ・シティでは、エンジンのパワーは大きく落ちる。今回の世界最高峰のFMXツアーでは、ライダーたちはその調整を強いられた。夜を通してメキシコの華やかな闘牛伝統が繰り広げられた。また、パジェスは「スペシャルフリップ」で「スウォッチ・ベスト・ムーブ」賞にも輝いている。
この優勝はパジェスのキャリアでは2度目。また、普段は快活なこのフランス人にとっては感傷的な勝利でもあり、先月、日本での練習中に重傷を負い亡くなった日本人FMXライダーの佐藤英吾の死を悼んで、パジェスの着ていたジャージには佐藤の名前があった。
パジェスは、バイクのシートから飛び上がる「スペシャルフリップ」、空中で体をひねる「ボルト」、空中で540度のターンを決める「フレア」と難易度の高いトリック3つに大成功。「今シーズンが僕の年になるかどうかは分からないけれど、とにかく練習して、新しいトリックを自分のものにしたいね」とコメントした。
次回のレッドブルX-Fightersは4月12日にドバイ(アラブ首長国連邦)で開催予定。
1位 | トーマス・パジェス(フランス) |
2位 | ダニー・トーレス(スペイン) |
3位 | レヴィー・シャーウッド(ニュージーランド) |
4位 | ブ・アデルベルク(オーストラリア) |
5位 | ジョシュ・シーハン(オーストラリア) |
6位 | マイケル・メレロ(スペイン) |
7位 | トッド・ポッター(アメリカ) |
8位 | トルーマン・キャロル(オーストラリア) |
9位 | エリック・ルイズ(メキシコ) |
10位 | マーティン・コレン(チェコ) |
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