掲載日:2008年09月03日 部位別メンテナンス › ブレーキ&ホイール
ベアリングは走りの要
トラブル前に交換しよう
タイヤ交換やチェーン調整など、一般的なメンテナンス時にホイールに触れる機会は多いだろう。ベアリングのメンテナンスはそういったときに同時に行うことをオススメする。距離を走るツーリングライダーや、天候に関係なく走るライダーの場合は、なおさらベアリングの状態には気を配る必要がある。グリス切れで走り続け、ベアリングが焼きついてホイールが回転しなくなってしまうケースもあり、そういったことになる前にベアリングの交換をオススメしたい。今回はベアリングを取り外してグリスアップを行ったが、ホイールハブにベアリングが組み込まれた状態でもグリスアップは可能。ピックアップツールでシールを取り外し、内部をスプレー式洗浄液などで洗い流して、グリスアップを施せばいい。
また、グリスアップ時のグリスにも気を配りたい。水分の混入ですぐに乳化してしまうような安物グリスは使わず、水分に強く、極圧にも対応できるウレアグリスなどの高性能グリスを利用するのがいいだろう。ベアリングはガタが出たら交換ではなく、事前にメンテナンスしておくと確実に寿命が長くなるので、メンテナンスは怠らず行って欲しい。
作業時の注意事項
![]() ベアリングを復元する際には、アウターレースを叩いて圧入するのが鉄則。インナーレースを叩くと、ベアリングにダメージを与えてしまう。平均的に圧入しよう。 | ![]() しばらく走っていたベアリングは、内部に封入されていたグリスが固着し、潤滑不良を起こす可能性がある。ガタはなくてもグリスが固まり始めている場合もあるので注意。 | ![]() ホイールベアリングには種類があり、シールタイプとノンシールタイプがある。シールタイプでもグリスアップは可能なので、定期的なメンテナンスを行って欲しい。 |
![]() ベアリングを抜き取る際にあると便利なのがベアリングプーラー。これは自動車工具メーカーのハスコー製。プロショップ御用達のスペシャルツールだ。 | ![]() 内部の古いグリスを洗い流し、新しいグリスを注入する。ベアリング単体で洗浄する際はペットボトルの底を切り取って利用することで洗浄液が少なくて済む。 | ![]() シールタイプのベアリングは、ピックアップツールでシールを抜き取ることができる。この際、シールにダメージを与えないよう、慎重に取り外し作業を行って欲しい。 |
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