掲載日:2011年11月15日 購入基礎知識 › バイク用品購入基礎知識
最初に必要となるバイク用品の代表といえばヘルメットです。しかし、いざヘルメットを買おうしたら、種類や規格、メーカーがたくさんあって、どれを買えばいいのか分かりづらいということが多いようです。ヘルメット選びのコツは、自分のバイクの排気量やタイプにあった形状と、用途に合わせた規格を選ぶこと。例えば、大排気量のスポーツバイクなのにハーフタイプでは問題がありますし、レース規格のフルフェイスヘルメットがいくら安全といっても、車種によっては使い勝手が悪い場合もあります。この特集ではそんな疑問を解決するために、ヘルメット形状の詳細から、国内で適用されるヘルメットの規格を詳細に説明します。正しい知識で間違いのない一品を見つけて下さい。この特集で基礎知識を身につければ、あなただけのヘルメット探しに役立つはず。それでは、さっそく確認していきましょう!
1.顔全体を守るため安全性が非常に高い。
2.メーカーによってはレースで培った最新技術を採用。
3.コースで使用できる高規格モデルが多い。
1.顔全体を覆うため開放感が得られない。
2.重量が比較的重い。
3.ジェット等に比べて通気性が悪く暑い。
1.メガネをかけたまま装着できるモデルもある。
2.フルフェイスと同等の防風効果を得られる。
3.フリップをあげれば開放感はジェットと同等。
1.構造的に外観が大きくなってしまう。
2.パーツ点数が多く重くなりがち。
3.アゴ部分の保護性能に過度な期待は禁物。
1.後頭部まで覆うため比較的安全性が高い。
2.シールドの有無などバリエーションが多い。
3.顔の部分が開いているため開放感がある。
1.顔部分が開いているため、受傷の危険性がある。
2.コースでは使用できない場合がある。
3.フルフェイスより安全性が低い。
1.覆う部分が少ないため開放感がある。
2.軽量なヘルメットが多い。
3.比較的安価なラインアップ。
1.事故時受傷する確率が高い。
2.125cc以下対応の規格のみ。
3.形状の問題で最も安全性が低い。
1.バイザーなどオフに特化した形状。
2.ゴーグルを使用できる。
3.フルフェイス並みに安全性が高い。
1.シールドが使えないものがほとんど。
2.バイザーが風を受けやすいため高速道路に不向き。
3.ゴーグルとメットの隙間から雨などが顔に当たる。
安全基準の目安になるのがSGマーク。125cc以下用と自動二輪車用が設定されている。このマークがないと道路交通法の違反になるわけではありませんが、SGマークがないと商品の欠陥が原因での怪我の賠償金は受けられません。
JIS(日本工業規格)が定めた安全規格をクリアしていることを示すのがこのマーク。落下試験などの厳しい性能テストを経て認定されています。125cc以下用と自動二輪車用を設定。
非営利的機関、「スネル財団」が定める非常に厳しい安全規格。5年ごとに内容が更新され、世界で最も厳しい安全基準としても有名です。現在は「SNELL M2010」となります。
MFJ(財団法人日本モーターサイクル協会)が定めた競技用規格のヘルメット。別途定められた競技用規格を通過したJIS規格ヘルメットが認定されます。公認競技にでるなら必須の規格です。
ヘルメットを公道で使用するには、必ずSGマークが付いている必要があります。SG非認定のヘルメットは乗車用ではなく装飾品ヘルメットとなり、公道で使用することができません。また、輸入ヘルメットにはSNELLは通っているものの、SGが無いものがあります。安全性では問題なさそうに見えても、SGマークが無い=乗車用ヘルメットをして認められないのでご注意下さい!
ヘルメットの形状による特徴と、安全のための規格はヘルメット選びの重要なポイントです。カラーやデザインも重要ですが、ヘルメットの最も大事な役目はいざというときのアクシデントからライダーの命を守ること。現在、二輪交通事故の死亡者のうち、おおよそ半数が頭部への受傷で亡くなられています。ヘルメットはライダーの命綱ともいえるアイテムなのです。また、いくら正しい規格のヘルメットを選んでも、正しい方法で着用をしなければ効果は半減。バイクに乗るときはまっすぐに正しくかぶり、あごひもをきちんと締めておきましょう。
そして忘れてはならないのがヘルメット自体の寿命です。ヘルメットの寿命は購入後おおよそ3年となり、それ以上の年数が経ってしまったものについては、つぶれることで衝撃を吸収する緩衝材が本来の役割を果たさなくなる場合があります。大きな衝撃を受けたヘルメットについても、内部の緩衝材がつぶれているため、二度目のダメージを受けた場合最大限の防護力を発揮できません。常に安全性を保つためには、定期的な買い替えが必要となります。ヘルメットは、これからはじまるバイクライフでずっとつきあっていくことになる大事な用品。使用目的や状況に応じて、自分にあった最適なヘルメットを見つけて下さい。
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