

掲載日:2016年01月07日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之
シグナス-Xのシート高は775mm、無造作に跨がると若干高さを感じる。しかし、シート前端部は細く低めになっているため、前に座れば足着きは気にならないだろう。また、走り出してシートに深く腰掛けると、タンデム部との段差がしっかりと腰をホールドしてくれるため体がブレず、疲れない走りが可能だ。
空冷4ストローク124ccの単気筒FIエンジンは細部が見直され、常用回転域での出力とトルクが向上したことで、シグナス-Xはより扱いやすくリファインされた。加速感はゼロスタートでドカンとくる類いのものではないが、中間加速の伸びはかなりいい。そのため、信号ダッシュでトップを取るというよりも、流れのなかで遅いクルマやバイクをヒョイヒョイとかわして抜いていく、という乗り方が適したマシンかもしれない。
軽量化されたフレームとともにシグナス-X XC125SRのフロントサスやリアアーム、リアのブレーキディスクなども新設計され、各部を合わせて4kgもの軽量化を成し遂げている。車体バランスも抜群によく、舗装のツギハギや路面の段差に突っ込んでも挙動の乱れはなく、安心して走ることができた。
軽量化と外観の一新でより時代に合ったアップデートを行い進化したシグナス-X XC125SRは、通勤、通学の足としてはもちろん、買い物やちょっとしたツーリングまで、頼もしい相棒となってくれるだろう。
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