アプリリア SR50 Purejet
アプリリア SR50 Purejet

アプリリア SR50 Purejet – イタリアのレーシングスピリットを体現

掲載日:2014年12月12日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之

アプリリア SR50 Purejetの試乗インプレッション

アプリリア SR50 Purejetの画像

80年代のターボ車を思わせる加速と
キレのいいコーナーリングが共存

シートにまたがると、やけに着座位置が高い。それもそのはず、シート高は820mmと、50ccモデルにしては相当高い部類だ。ちなみに全長も1860mmと、125ccクラス並みにあって、全体に大柄なボディとなっている。

アプリリア SR50 Purejetの画像

セルを回すと、ビンビンという2ストローク独特の排気音が響き渡る。そのままアクセルを開けてスタートすると、ビイィィィンという甲高い、そして懐かしい2ストロークサウンドが路上にこだまする。カスタムマシンのような耳につく音ではなく、上品なサウンドアレンジではあるが、そこはやはり2スト、最近の路上では少し目立つ気がした。

アプリリア SR50 Purejetの画像

エンジンは50ccにしてはパワフルで、扱いづらいピーキーさはない。ただ正直なところ、30km/hという制限速度の中では、このマシンの本領はなかなか発揮できない。試しにクローズドな環境に持ち込んで走ってみたところ、30km/hを超えたあたりからパワーが盛り上がり、80km/h近くまで一気に吹け上がるという、圧巻の走りを見せた。13インチのホイールが生み出す操縦安定性は50ccとは思えないほど安定しているし、前後に装備する190mm径の対向ツインピストン・ディスクブレーキもかなりの制動力で応えてくれえる。秘めたポテンシャルはクラスを超えた相当なものを持っているので、パドックマシンとしてだけでなく、この車両自体をレースなどに使っても面白いだろう。スポーツスクーター好き、そして普通の50ccでは満足できない人にとっては、性能、そして所有欲をも満たしてくれる格別な原付といえるはずだ。

アプリリア SR50 Purejetの詳細写真は次ページにて

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