ヤマハ シグナス-X XC125SR(2013)
ヤマハ シグナス-X XC125SR(2013)

ヤマハ シグナス-X XC125SR(2013) – コミューターとしての使いやすさが向上

掲載日:2013年06月17日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/河合宏介

ヤマハ シグナス-X XC125SR(2013)の特徴

ヤマハ シグナス-X XC125SR(2013)の画像

ひと回り小さく見える不思議な錯覚
実用的で使い勝手の良い装備が充実

従来の丸みを帯びたデザインから、XC125SR(2013)はエッジの効いたシャープなデザインへと変更された。一見するだけだと「従来モデルとは、何となく違う」という感想だが、細部まで観察すると「かなり違う」に印象が変わるはずだ。たとえば流れるようなデザインのスタイリングや、バイクの顔とも言えるヘッドライトの形状、そして小さくなったテールランプのデザインなどが「違う」ポイントとなる。さらに、乗車時に視界に入るデジタルとアナログを組み合わせたメーターは、基本的な配置は変わらないがデザイン的に大きく進化し、スタイリッシュな仕上がりとなっている。こうした「カッコ良さ」の心理的な影響かもしれないが、従来モデルに比べてカタログデータ上では若干大きくなった本モデル(全長で15ミリ、全高で5ミリ大きくなっている。全幅と車両重量は、従来のモデルと変更はない)だが、実際に乗車すると不思議なことに、ひと回りほど小さく感じたのが印象的だった。

ヤマハ シグナス-X XC125SR(2013)の画像

実用装備も充実した。まずシート下のトランク容量が、従来モデルよりも2.5リットル増えて、本モデルは約31リットルになった。これだけ大容量ならば、ヘルメットを選べば2個収納することもできるだろう。次に、レジ袋やバッグなどを掛けられる可動式コンビニフックが新設された。このフックは中抜きがしてあって、なかなかカッコいい造作をしている。出したり収めたりする感触もカッチリとして高級感がある。そして、フロントグリルの両サイドにリフレクターが新しくついた。これは日本の法令では必要のない装備だが、世界基準に仕様を統一して部品を共通化することにより、コストダウンに寄与しているのだと思う。

ヤマハ シグナス-X XC125SR(2013)の画像

従来モデルにあった人気アイテムは、そのまま引き継いでいる。リアキャリアを兼ねたグラブバー、盗難を抑止するキーシャッター、そしてセンタースタンドなど、便利な機能に変更はない。特にフロントポケットは、実際に500ccのペットボトルが3本収納できる大きさがあり、今回の試乗ではペットボトルとマイボトル、そして地図とウエスを収納して走った。フタがついていないので、信号待ちの間に地図を見たり、飲み物を飲むのに重宝した。スタイルも良く、実用性もすこぶる良好なスクーターなのである。

ヤマハ シグナス-X XC125SR(2013)の試乗インプレッションは次ページにて

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