掲載日:2009年12月28日 特集記事 › 4ミニ・エンジンチューニング
記事提供/2009年6月1日発行 モトメンテナンス No.83Text/田口勝己 栗田 晃 土山 売 丸山淳大 ■Photo/MOTO MAINTENANCE 編集部■取材協力/ヨシムラジャパン (TEL)046-286-0321
タペットクリアランス調整は薄いシムからスタートする
エンジンスタンドにセットした状態で組み立てを行ったので、状況に応じてエンジン本体の姿勢を変えている。シリンダー組み付け時は縦向きに置いたので、カムチェーンはマグネットで引き上げる。
カムチェーンガイドローラーとガイドローラーボルトを取り付ける。ガイドローラーはシリンダー上面から沈んだ位置にあるので、ボルトを差し込む時には半ば手探り状態となる。
メタル製のヘッドガスケットをスタッドボルトに通す。シリンダー上面のデザインを見れば表裏は一目で分かる。上下のガスケットがメタル製となることで熱伝導性が向上し、温度ムラが解消できる。
ベースガスケットの時と同じく、カムチェーン側2本のスタッドボルトにノックピンをセットして、ヘッド周りを潤滑したオイルの戻り通路部分に角断面のOリングを取り付ける。
ローラーロッカーアームにロッカーシャフトを通して、スムーズな動きを確認して、潤滑スプレーを吹き付けておく。エンジンオイルとモリブデングリスを混合したアセンブリールブでも良い。
ロッカーアームとロッカーシャフトは吸排気共通パーツ。通常の部品より長いヨシムラロッカーシャフトの端部は、スタッドボルトを逃げるようにセットする。これによりシャフトの回り止めになる。
キット付属の説明書では、カムはシリンダーにセット後に取り付けるが、ここでは先にヘッドASSYを完成させる。ローラーロッカーがカムに干渉しないよう、端部を押さえながらカムを挿入する。
カムを支える一方のベアリングは、あらかじめシリンダーヘッドに圧入されている。位置を確認しながら奥まで挿入したら、スナップリングプライヤーでストップリングをセットして抜け止めとする。
タペットグリアランスを調整するため、付属のタペットシムをホルダーにセットする。シムは150(1.500mm)~205(2.050mm)まで0.05mm刻みの12枚セット。まずは薄いシムをセットする。
このキットのタペットクリアランスの標準値は、吸排気ともに冷間時で0.04~0.10mm。実測値は0.40mmなので明らかに広すぎる。もっと厚いシムに取り替えればクリアランスは狭まる。
調整に必要なシムの厚さは、(実測値一標準値)+現在のシムの厚さで算出できるが、説明書にはもっと素早く分かる早見表が付属している。計算が苦手なサンメカにとってはありがたい。
上の表を見ると1.825mmか1.850mmのシムを入れると、クリアランスが0.07mm(0.04~0.10mmの真ん中の値)近辺になることが分かる(計算すると1.830mm)。そこで185のシムを入れる。
吸排気ともこの方法で適正なタペットクリアランスに調整したら、シリンダーヘッドをシリンダーにセットする。スタッドのナットを締めつけるとわずかに変化するが、大きく変わることはない。
クランクケースに向かって正面左下のスタッドボルトはオイルの立ち上がり通路となっているから、ナット締めつけ座面に銅ワッシャーをセットした後に、キットの袋ナットを手締めで取り付ける。
カムチェーンがクランク側で絡まないように引き上げながら、シリンダーとピストンの収まりの良い場所が見つかるようにフライホイールを数回転させる。妙な重さや引っかかりがないことを確認する。
アジアンバイクカスタムの強い味方『beyond』
OVER Racingからモンキー125用カスタムパーツが続々登場! 装着車両を試乗レポート(動画あり)
【スーパーカブ C90】74年式を自己責任で純正流用ボアアップ&ハイコンプ化!!
リトルカブラをノーマルヘッドのまま88cc化 さらにハイカムをプラスして軽快な走りへ
アドレスが歩み続けた「通勤快速」という魅力
座って快適! 使って満足! アドレス125のポテンシャルに迫る!
低燃費と力強い走りを両立した「アドレスシリーズ」の最新作!
PCXのポテンシャルを呼び覚ます『VR SPEC オーバルチタンマフラー』
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!
方法1.オークション
出品前に買取相場が分かる!3000社の中から最高入札店のみとやり取りで完結。
メーカー
方法2.買取一括査定
業界最大級の加盟店数!最大12社の一括査定で愛車が高く売れるチャンス
郵便番号