掲載日:2011年10月17日 電動バイク生活
Text & Photo / GooBike
秋葉原で電化製品の使用電力や電気料金の目安が分かる『ワットチェッカー』を手に入れた編集スタッフ。今回は、EVで一番のウリである『エコ』について検証してみます。
先日、編集部スタッフは日本一の電気街秋葉原へ繰り出して、ヒミツ兵器を手に入れました。それが『ワットチェッカー』と呼ばれる計測器です。これが何かというと、100V電源を使用する電化製品に流れる電流や、消費電力などを測定できる面白い装置なのです。しかも今回入手した装置は、それら電力関係の数値だけでなく、なんと製品を使用したときにかかる電気料金の表示や、使用した電力をCO2排出量に換算してくれるという興味深い機能を持っているのです!
やっぱり電動バイクの良さは、ガソリンを使わずに済む乗り物である、というに尽きます。エコが高らかに叫ばれている現代ではとても素晴らしい乗り物なのです。しかし、いくら環境に優しいからといって、誰だってランニングコストが気になるもの。今回はワットチェッカーを使って計測した数値を元に、ガソリンエンジンの原付スクーターとの比較を計算してみました。最近の原付スクーターは環境性能にも配慮していて、燃費もとても良くなっています。今回は、一般的な使い方を想定して、電動バイクを充電したときの電気代とガソリンエンジンの原付でかかる燃料代を比較してみることにしました。ひと月当たりのランニングコストで、どのくらいの差が出るのでしょうか?
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| これがヒミツ兵器のワットチェッカー。コンセントを挿すだけで消費電力や電気代が分かるスグレモノであります。 |
普通に街中を走る分には十分な性能を持つテラモータースのシード。今回は非EVの原付とガチンコ対決です!
非電動原付との対決の前に、充電に必要な電気代を測定してみます。ワットチェッカーには、1時間当たりの電気料金のほか、日換算、週換算、月換算の測定モードがついています。例えば、家の中にある電化製品は、基本的にコンセントをつないだままですが、電動バイクに関しては充電するときだけコンセントを挿せばOK。そのため、今回の計測では1時間当たりの目安料金を測定し、それをベースとしてランニングコストの算出を行ってみようと思います。
計測データを元に比較を行います。一般的な原付の使用を想定してコストを比べます。
(1)1日の走行距離は20kmとする。
(2)ひと月の使用日数は20日間とする。
(3)ガソリン原付の想定燃費は50km/Lとする。
(4)ガソリンタンクの容量は平均的な4.6Lとする。
(5)レギュラーガソリンの価格は1L=150円とする。
(6)電動バイクが一度の充電で走れる距離は30kmとする。
○ 満タン1回(4.6L)で走れる距離=4.6L×50km/L(燃費)=230km
○ ひと月の給油回数=400km÷230km(航続距離)=約1.7回
○ ひと月のガソリン使用量=4.6L×1.7=7.82L
○ ひと月のガソリン代=7.82L×150円=1,173円
○ 一回の充電にかかる電気料金=2.5円(充電一時間の電気代)×8h(満充電までの時間)=20円
○ ひと月の充電回数=400km÷30km=13.3回
○ ひと月の充電にかかる電気代=20円×13.3回=266円
★ランニングコストの試算結果★ ガソリン原付では月間1,194円 |
| これが一年換算だと・・・ ○ ガソリン原付/ |
結果は想像以上のものとなりました! 月間コストでなんと約4.5倍もの違いが出たのです! もちろん単純に同じ距離を走るという条件下での比較ですので、メンテナンス費用等は考慮していませんが、それは電動バイクもガソリン原付も同条件ですからね。いま、電動バイクは日に日に進化しています。それを考えるとこのコスト差も今後さらに広がっていくかも!? もちろんガソリンエンジンの進化もありますが、この絶対的優位が揺らぐことはなさそう。いや~電動バイクってすごい!
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