コンフォートからスポーツまで、あらゆるシチュエーションに対応する2輪車用サスペンションブランド『アラゴスタ』は、大型ロードスポーツモデルの販売・カスタムを中心に展開する『K-Ⅱプロジェクト』とのコラボレーションによって、カワサキのメガスポーツツアラーZX-14R、ZZR1100に適合する至極のサスペンションを生み出した。

マシン本来の性能を発揮させるための
ライダーの体格や走り方に合わせたサスペンション

2輪車用サスペンションブランド『アラゴスタ』の開発・発売元である『モトテックLLC』が、モノショックの製品化に導入しているのが、適合モデルを専門に扱うプロショップとの共同開発だ。

今回紹介するカワサキZX-14RとZZR1100に適合するモノショックの開発を手がけたのは、大型スポーツバイクをメインに展開する『K-Ⅱプロジェクト』。パーツメーカーとのコラボパーツ製作、コンプリートカスタムまで手がける人気のショップで、メガスポーツのサーキット走行からロングツーリングまで、幅広く対応している。

「ノーマルも素晴らしいですが、市販モデルは汎用性が求められます。体格の違いや走り方の違いで、本来持っている性能を味わえない場合も多いんです。さまざまライダーに合う理想のカスタムを求めていました」

代表の北村完光さんが共同開発に着手したのは、バイク自体はもちろん、ユーザーの体型や乗り方に合わせた、多彩な仕様に対応できるからだった。スポーツ性ばかりでなく、コンフォートにも振れる守備範囲の広さがキメ手になった。

「ウチのショップではツーリングされるお客様も多くいらっしゃいます。サーキットでスポーツ走行するのと、長距離を高速で巡航するのでは、求められる性能が違います」

例えば足つきを良くしたい場合、単にローダウンすればいいわけではない。ダンパーとスプリングのマッチングや、細部の設定で快適性も操作性も大きく異なってしまう。また、高速道路から峠道まで多彩な環境を走行するツーリングの場合では、運動性能ばかりではなく、ライダーの疲労軽減についても考えなければならない。扱いにくければ、本来の性能を味わうことができないのだ。適合車種の特性、そしてそのモデルに乗るユーザーのニーズを知り尽くしたプロショップだからこそ、理想的な仕様で製品化できたのだ。

「通常のブランドだと、オプション設定で価格が膨らんでユーザーの負担が大きくなってしまう。それが長年の悩みでした。それが、最初から多彩な選択肢のあるアラゴスタのおかげで実現できました。気軽に楽しんでもらえるキッカケになれたら嬉しいですね」

幅広い調整機能でメガスポーツを乗りこなす楽しさを提案

サスペンションをはじめ、足まわりのカスタムを重視している北村さん。操作性や扱いやすさを良くすることが、安全性の向上にもつながるという考えだ。体格の違いを努力でカバーするのではなく、カスタムで改善することを勧めている。「怖い思いをしてまで乗ることはありません。楽しめることが大切です」と語る。

ZX-14RとZZR1100用に開発されたアラゴスタ製モノショックの『PHASE2』。コンセプトは快適性に求められるトータル性能「コンフォート」だ。多彩な状況に対応にする3WAYアジャスター付きで、幅広いセッティングを可能にしている。価格は21万600円～。詳細はK-Ⅱプロジェクトへ。

K-Ⅱプロジェクトが製作したZZR1100カスタム。サスペンションはアラゴスタ製の共同開発したZZR1100対応のPHASE2。フロントにはモーターラボ製オーリンズフォークのボトムパーツを組み込んだ。マフラーはノジマエンジニアリングとコラボ製作した逸品。エンジンもチューニング&オーバーホール済み。

ZX-14Rのアラゴスタサスペンション装着例。右側のシート下に設けられているのは、低温鍛造の一体型フリーピストン内蔵サブタンクシリンダーで、圧側の減衰力を高速側と低速側の調整できる2WAYアジャスターを付属。左側にはオールアルミ鍛造のプリロードリモートダイヤルを装備。プリロードの調整が工具なしで行える。

メガスポーツバイクのプロショップ『K-Ⅱプロジェクト』。カワサキの大型スーパースポーツ、スポーツツアラーを中心に、ディーラー車から平行輸入車まで、幅広く相談に応じてくれる。アラゴスタサスペンションは、ZZR1400・ZX14R、ZZR1100、ZX10、GPZ900R（A1、A2、A12）などを手がけている。

モトテックLLCのオフィシャルサイトを見る >>

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