
デザイン性の高いヘルメットや利便性の高いツーリングギアなどを多数リリースし、ライダーの支持も厚いリード工業から2018年新作フルフェイスが登場。スタンダードスタイルながら配色の妙によって高いファッション性をもたらしたヘルメットで、センスが光る逸品となっている。ここではその魅力を紹介しよう。
リード工業が2018年夏に新たにリリースする「ZIONE(ジオーネ)」は、ベースとなるのは同社のロングセラーモデル「STRAX SF-12」だが、その違いは一目瞭然のカラーリングにある。
ジオーネはベースカラーにマットブラックを採用し、挿し色としてそれぞれパープル、オレンジ、グレイを設定。スポーティさとストリート感を絶妙にミックスしたデザインとなっているのだ。
あまり派手だと好まれないのが近年の傾向だが、遊び心を大切にする同社としては真っ黒なモデルはどうもつまらない。そこで、面積自体は小さいが“強い色”を使うことでインパクトの強いモデルを作ることに……結果、生まれたのがジオーネなのだ。
たしかにマットブラックにパープルやオレンジといった組み合わせは衝撃的。無機質的グラフィックパターンも新鮮だ。ヘルメット自体はシンプルなもので、ベンチレーションなどの装備も最小限にとどめている点が、かえってグラフィックの印象を強くしているようだ。
決して定番とは言えない配色だが、だからこそ個性的なのだ。これぞギリギリのラインを進む、リード工業の傑作と言えるだろう。
ZIONE(ジオーネ) 価格2万1,600円(税込)
すべてマットブラックをベースにしつつ、パープルとオレンジ、グレイを挿し色にした3色をラインナップ。ブルーやレッドといった定番カラーをあえて外しているのが、いかにもリード工業らしいといえよう。
前頭部には大きなエアベンチレーションを装備。走行風を効率的に取り込んで後頭部から排出する。エッジを効かせたシェルデザインも注目のポイントだ。ホルダーレスシールドを採用することで、シェルをスリムに見せている。
口元にもワンタッチで開閉できるベンチレーションを装備。シールドの曇りを効果的に防止する。また、サイドのエッジとグラフィックラインによって、スポーティなフォルムを実現している。
ヘルメット内を通った走行風はエアダクトを抜け、快適な使用感を保つことができる。頭頂部から後頭部にかけて描かれるラインもクール!
バックルはラチェット式ワンタッチタイプを採用。グローブ装着状態でも簡単に着脱できるのが嬉しい。内装は着脱可能で、暑い季節も清潔に使用できる。サイズはM、L、LLが設定されている。