掲載日:2017年01月22日 特集記事&最新情報
取材協力/スズキ株式会社 文/丸山淳大 写真/栗田 晃
車体がフルカバードされたスクーターや1,000ccを越えるビッグバイクとなると、メンテナンス初心者はなかなか手が出しづらいように思えるかもしれない。しかし、どんなバイクでもメンテの基本は変わらないはずだ。特に日常的な点検やベーシックな消耗品交換などは、初心者にも挑戦しやすい作業である。最初は簡単なものからトライしてみてはいかがだろう。自分で行った作業で愛車の調子が変わる体験をすれば、バイクいじりの楽さを実感できるだろう。まずは工具を手に持って、休日に愛車と自宅で過ごしてみよう!!
ペダルの位置が合わずにシフト操作がうまくいかないと、やがてミッションにダメージを与えることになる。また、ブレーキペダルの位置が合わないと、ブレーキが常に引きづり気味になったり、いざというとき踏力が足りなくなるぞ!!
チェンジペダルの位置が合わずに確実なシフト操作ができないと、ギア抜けが増えて、ミッションに悪影響を与えることがある。調整時は、スパナでシフトペダル後ろに位置するシャフト両端の2つのロックナットを緩める。後ろ側は逆ネジだ。
ナットが緩んだらシャフトを回転させると全長が伸びたり縮んだりすることでシフトペダルの高さが変化する。
シャフト全長が短くなると、シフトペダルが高くなる。逆にシャフト全長が伸びるとペダルが低くなる。シャフトを伸ばしすぎるとピロボールのネジ山から抜けるので注意しよう。(工具)使用する工具は10mmのオープンエンドスパナ2本だ。
ブレーキペダルの高さが合わないと乗っていて疲れやすくなるし、微妙なコントロールができなくなるので調整しよう。
調整はリアのマスターシリンダーから延びるブレーキロッドの部分で行う。少々奥まっているが、オープンエンドスパナでアクセスできる。
まずはロックナットを緩める。錆びて緩まないならば、潤滑スプレーを吹きかけてから再度トライしてみよう。
ロックナットが緩んだらロッドにスパナをかけて調整する。締め込んでいくとペダルが低くなる。調整後は確実にロックナットを締めてロッドが動かないように固定しておこう。(工具)ロックナットが12mmで、調整ボルトが10mmのスパナが必要だ。
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