スズキGSX S1000ABSのポジション変更

掲載日:2017年01月20日 特集記事&最新情報    

取材協力/スズキ株式会社  文/丸山淳大  写真/栗田 晃

車体がフルカバードされたスクーターや1,000ccを越えるビッグバイクとなると、メンテナンス初心者はなかなか手が出しづらいように思えるかもしれない。しかし、どんなバイクでもメンテの基本は変わらないはずだ。特に日常的な点検やベーシックな消耗品交換などは、初心者にも挑戦しやすい作業である。最初は簡単なものからトライしてみてはいかがだろう。自分で行った作業で愛車の調子が変わる体験をすれば、バイクいじりの楽さを実感できるだろう。まずは工具を手に持って、休日に愛車と自宅で過ごしてみよう!!

作業難易度★★☆☆☆ / 参考作業時間30分

バイクを体のサイズに合わせて
快適なライディングを楽しもう!!

何だか体に合わないバイクに我慢して乗っていませんか!?バイクにはライダーの体に合わせるための様々な調整機構がある。まずは手元の操作系の調整を行って、自分の体にフィットするポイントを探ってみよう。意外と簡単にできるはずだ。

ハンドルバーの調整

クランプ部分と両端部の太さが異なるレンサル製テーパードバーを装着するGSX-S1000は、クランプボルトを緩めれば垂れ角が簡単に変わる。体格や好みによって握り角度を調整してみよう。ハンドルバーの目盛りは簡単に原点に復帰できるのが特徴。こうした目盛りがなければ、クランプとバーにテープを貼ってマーカーで合いマークと付けておくと便利だ。

クラッチレバーの遊び調整

ケーブル式クラッチの遊び調整は、レバーに指を掛けた途端に半クラッチになるようでは遊びが少なすぎだが、ライダーの手が小さいからといってクラッチが完全に切れないほど過大な遊びを設定するのもNGだ。ケーブルアジャスターで調整する際には、スリットを下向きにすると雨水の浸入が防止できる。

ブレーキレバーの遊び調整

ブレーキレバーのピボット部分には、ライダーの手の大きさや指の長さに応じてレバー位置を6段階に調整できるアジャスターが装備されている。レバーの角度や開き具合は操作性に直結するので、グリップを握って指を出した時にスムーズに握れる位置に合わせよう。

スロットルの遊び調整

スロットル操作に対してエンジンがどう反応するかは、思った以上に重要なポイントだ。スロットルケーブルの遊びが少なすぎるとハンドルを左右に切ったりスロットルグリップの僅かな動きで敏感に反応してしまう。逆に遊びが多すぎると開けた時に反応が悪く感じるので、アジャスター(引き側)で調整する。

フロントフォークの調整

インナーチューブ径φ43mmのKYB製倒立フロントフォークは、プリロードと伸側・圧側の減衰力調整が可能なフルアジャスタブルタイプ。減衰調整はトップブリッジ部が伸側、ボトムケース部が圧側となる。高速、高荷重に対応したセッティングはスーパースポーツモデルGSX-R1000譲りである。





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