
ビルが立ち並ぶ街中から自然が溢れる場所まで、どこに乗っていっても馴染んでくれるクラシカルなデザイン。レジェンド250ブライトンはまず見た目が良いのです。
車重が軽くてリラックスしたライディングポジションなので、小回りやUターンも楽ちん。通勤や通学など、毎日乗ることが楽しい一台になっています。
2022年3月26日発売のGPXニューモデル、レジェンド250ブライトン。従来モデルのレジェンド250をベースに、よりクラシカルで高級感を持たせた限定生産モデル。
こんにちは美環です!
私は普段250㏄バイクに乗っており、今回GPXのニューモデル、レジェンド250ブライトンを試乗インプレッションさせてもらうことになりました。GPXはタイ王国のブランドであり同国でのシェアはナンバーワン、さらにアジア圏を中心に軒並み販売台数を増やしています。世界的に見てもタイはバイク大国として知られています。そんな国で作られているレジェンド250ブライトンに興味津々なのです。
まずは第一印象から。クラシカルなスタイリングでカッコイイ!! 250ccクラスにおいて、いまどきのカウルレスモデルは、ストリートファイタースタイルのものが多く、丸型ヘッドライトのオーソドックスなデザインを持つモデルは新車ではまずありません。そのような中で、レジェンド250ブライトンは“新車”で“250㏄クラス”の“クラシックスタイルバイク”を探している方にドンピシャで当てはまりますね!
レジェンド250はセパレートハンドルだった初代タイプ1、アップハンドルに変更しさらに細部がブラッシュアップされたタイプ2、そして最新モデルのレジェンド250ブライトンと進化をしてきました。レジェンド250ブライトンは世界限定450台とされたモデルです。日本にはそのうち150台が上陸する予定で、今回テストする車両もその中の1台となっています。大きなポイントはメッキフェンダーやワイヤースポークホイールといったクラシックバイクをイメージさせる装備を追加、エンジンやサスペンションも特別色が採用されています。それでは実際に走らせてその感触を確かめていきたいと思います。
実は現在販売されている250ccクラスのバイクで、まん丸ヘッドライトを採用しているモデルというのは珍しいのです。社名のGPXロゴを大きくフロントに置いているのも斬新。
マフラーが奏でる排気音が力強くて良いのです。「私がこのバイクを走らせてるっ!」って気分にしてくれます。
タンクに備わるエンブレムやパッド、そしてカラーリング。クラシックバイクを連想させる装備がてんこ盛りです。それでいながら性能は最新のもの。この組み合わせが良いのです。
傍から見ると割と大きめの車格だと思っていたのですが、跨ってみるとシートの高さが低く抑えられており、そのために足つき性が良く安心できます。レジェンド250ブライトンには改良版のクラッチが採用されているそうで、操作が軽く握力に自信の無いライダーでも問題なし。
走り出してまず感じたのは、低回転の力強さです。2速で発進しても十分なほどで、本当にモリモリパワーで車体をぐいぐいと前へと押し出してくれます。車重が軽量でアップライトなライディングポジションなので取り回しもしやすく、エンジン特性は街中での常用回転域がとても扱いやすいので、どこでもストレスなくスイスイと走ってゆくことができます。それと排気音が良いのです。2バルブOHV並列2気筒エンジンなのですが、歯切れがよい低音サウンドにうっとりしてしまいました。逆に高回転まで引っ張るような走らせ方をすると、振動が伝わってきてエンジンの鼓動を感じることができます。
一日中レジェンド250ブライトンを走らせてきましたが、なんだかもっともっと乗っていたいようなバイクでした。ファッション的にバイクライフを楽しむのにも良さそうです。レジェンド250ブライトンのカラーリングはグリーンとブルーの2色が用意されており、限定150台、車両価格は54万2300円です。これは早い者勝ちですねっ!
大柄に見える車格ですが、私が乗ってもスイスイ走らせることができます。反対に男性が乗っても小さすぎると感じることもないでしょう。
オーソドックスなデザインではあるのに、しっかりとした個性が感じられます。これならば幅広いライダーに似合うと思います。
タイのバイクに乗っていたらタイ料理を食べたくなってしまったので、タイレストランを探してグリーンカレーをゲット。バイク界にもタイブームが来そうです!
2速で発進してもちょうどいいほどに低回転域のパワーがモリモリなのです。粘り強いエンジン特性なので、シフトを固定した走り方も楽にできました。
かわいいデザインはSNS受けもばっちりです。通勤、通学からキャンプツーリングまで、様々なバイクライフを楽しめる相棒となってくれそうです。
オイルクーラーを備えた空冷2バルブSOHC並列2気筒234㏄エンジンを搭載。燃料供給はフューエルインジェクション。
ワイヤースポークホイールとメッキフェンダー、ゴールドフロントフォークの組み合わせは、レジェンド250ブライトン専用仕様。
リザーバータンク付きのYSS製リアサスペンションを左右に装備。プリロード調整が可能となっている。
ライダーとパッセンジャー側がフラットな作りとされたシートは、縁にパイピング加工が施されている。シート高は 790mm。
国内限定150台のレジェンド250ブライトンは、ブリティッシュグリーンの他、ディープブルーも用意される。残り台数はオフィシャルサイトで確認可能。
レジェンド250ブライトンよりも、さらにコンパクトなモデルとなっているレジェンド150(右)。シングルエンジンが採用されている。