
イベントの会場となるのは三重県、鈴鹿ツインサーキット。あの有名な鈴鹿サーキットから車で10分ほどの距離にある一周1.75kmの本格的なレーシングコースだ。バイクはもちろん4輪や自転車のレースなども開催されていて、多彩な15のコーナーと550mに及ぶホームストレートを擁している。
主なコンテンツはバイク王による絶版車の試乗会だ。会場周辺の一般道を走る15分程度のコースを設定、バイク王がこの日のために用意、入念に整備した絶版車に乗ることができる。気になる車両はホンダNSR250R-5SE、NS400R、ドリームCB750Four、ヤマハRZV500R、カワサキZ1、スズキGSX1100Sカタナ、RGV250ガンマの7台が用意される予定だ。(※車両の状態によって当日乗車できない可能性あり)
あの多くの少年たちが憧れた伝説的コミックスの主人公が乗っていたNS400Rや、カワサキ最速神話を生み出したとも言われる初代「Z」、さらに量産車として世界で初めて200km/hを記録、「ナナハン」という言葉を生み出したと言われる伝説的名車ドリームCB750Four……まるで伝説の大安売りのようなこのイベントがなんと、参加費無料だと言うから驚きだ。
もはや公道ではほとんど聴くことのできなくなった、2ストローク独特の甲高く小気味の良い排気音が鳴り響き、遠慮のない白煙が宙を舞う。近年の排気ガス規制に適応した優等生なバイクでは決して味わうことのできない高揚が、そこにはある。
いま、日本のみならず世界中が脱カーボンに向けて急ピッチで動き出している。ガソリンエンジンが完全に姿を消すのはだいぶ未来のことだとは思うが、それでもこれからこういった「古き良きバイク」に乗れる機会はどんどん減っていくだろう。例え購入する気はなくとも、こういったバイクに乗っておくことは、バイク乗りとしてかけがえのない経験値になる。きっと、あなたにとって一生忘れられない一日になるはずだ。
イベントへの参加方法は2種類。まずは「成約車招待枠」、これは7月9日(金)〜8月15日(日)までにバイク王の対象店舗で車両を成約し、専用フォームから応募した先着30名に、イベント参加の権利が与えられる。次に「一般公募枠」、こちらも期間は同様で、Bike Life LabのTwitterアカウントをフォロー、投稿するキャンペーンツイートに試乗希望車種をコメントし、引用RTすることで応募完了となる。応募の中から抽選で40名が選出され、参加権を取得する。
どちらの応募枠も参加費は無料だが、試乗希望車両を運転できる免許を持っていることが条件となるので、注意してほしい。また、成約車招待枠で対象となるバイク王店舗は東海・近畿地区の計15店舗(浜松店、名古屋みなと店、名古屋守山店、小牧店、一宮店、鈴鹿店、奈良店、東大阪店、大阪東住吉店、堺店、寝屋川店、茨木店、りんくうシークル店、京都店、京都伏見店)及び通販。
また当日会場ではバイクワールドのサーキット走行会も合わせて行われており、サーキット体験走行やステージコンテンツ、記念撮影、用品メーカーの出展などが予定されている。バイク王の試乗会と合わせて、近畿・東海地方のライダーが300名程度集まるビッグイベントとなるため、同じ趣味を持つ仲間を探すのにもうってつけだ。
さらには会場のステージコンテンツ内で行われる抽選によって選ばれた10名の幸運なライダーは、上記の絶版車のサーキット試乗も体感できてしまうのだ。絶版車ファンはもちろん、サーキットに興味があるライダーや、地元が近い仲間と出会いたいライダー、ステージイベントや用品店のブースなど、様々なファン層が集まるこのイベントを見逃す手はない。
日時:2021年9月4日(土)9:00〜16:30
募集期間:2021年7月9日(金)〜8月15日(日)
会場:三重県 鈴鹿ツインサーキット