バイク王藤沢店がOPEN! 注目の絶版車試乗会に多くのライダーが来店
掲載日/2021年5月6日
取材協力/株式会社バイク王&カンパニー
写真、取材、文/野岸“ねぎ”泰之 
構成/バイクブロス・マガジンズ
2021年4月2日(金)、神奈川県藤沢市にバイク王藤沢店がOPEN。これを記念して4月3日(土)、4日(日)の2日間、同店でオープン記念イベントが開催された。「絶版車試乗会」や「ハズレ無し抽選会」など魅力ある内容で多くのライダーを集めたイベント2日目の様子をレポートしよう。

人気の2ストローク車が勢ぞろい、絶版車のロマンに酔いしれる

バイク王藤沢店は藤沢市柄沢の県道302号線沿いにあるので、湘南や江ノ島、箱根ツーリングの途中で寄るにもアクセスのいいところだ。当日はオープン前から多くのライダーが続々と来店。そのワケはイベントの目玉とも言うべき絶版車試乗会だ。この日用意された試乗車は、ヤマハ RZV500R、ホンダ NSR250R SE、ホンダ NS400R、スズキ RGV250Γ SP2の2ストローク車が4台。また、スズキ GSX1100Sカタナも展示された。いずれも中古バイク店で人気のモデルで、見かけても試乗はなかなか出来ない車両達。今回はそんなマシンに試乗できる貴重な機会とあって、ソロ参加や友達同士、そして家族連れと多くのライダーが訪れた。

試乗の前には希望の車種ごとに並び、抽選が行われる。今回はRZV500RとNSR250Rの人気が高く、激戦となっていた。

試乗車には跨ったり写真を撮ったりすることができるので、試乗の抽選に外れてしまっても楽しめる。

試乗はスタッフの乗るランブレッタを先頭に行われる。この出発前が一番胸が高鳴る瞬間だ。

試乗会は1時間に2セット行われ、「NSR250R SE&NS400R」「RZV500R&RGV250Γ SP2」がペアとなり、スタッフの先導の元、約15分間公道を走るというもの。時間枠ごとに抽選が行われるため、1度外れてしまっても待っていれば次の回に応募できる。何度もチャンスがあるのもうれしいシステムだ。

参加者達の声〜憧れの車両に乗れる喜び〜

髙橋昌浩さん。以前もバイク王主催の絶版車試乗会に参加した経験があるという。

「高校生の頃(90年代後半)から2stが大好きでした。今回はRZV500Rに乗りたくて来たのですが、それだけでなくRGV250Γ SP2にも乗れて良かったです。青春時代にあこがれだった車両に乗れる貴重な機会なので、これからも絶版車試乗会はぜひ続けてほしいです」と髙橋さん。

松尾さんご一家。ご主人と奥さんはそれぞれ複数台のマシンを所有するバイク好きの家庭で、息子さんも当然ながらライダーに。今回はその息子さんがどうしてもNSRに試乗したい、とのことで2日間連続で参加したとか。

「前日は抽選に外れて乗れなかったんですが、今日はあこがれのNSRに乗れました。思ったより乗りやすくて、とても楽しかったです」と息子さん。奥さんもNS400Rに試乗し「2stオイルの匂いが懐かしかったですね」と満足そうだった。ご主人は残念ながら抽選に外れたそうだが、「乗れなくても跨ったり写真を撮ったりできますし、家族で楽しめるイベントですね」と話す。

バイク王&カンパニー 菊田正人マネージャー

「過去にも数回、新店舗で同様の試乗会を行ったことがあるのですが、楽しみにしてくださるお客様が多く、かなり集客力のあるイベントだと思います。「絶版車に乗ってみたい」というお客様の熱意を感じますので、これからも続けていきたいと考えています」と菊田さん。ちなみに試乗車のセレクトは、過去の試乗会で人気が高かったものを中心にしているそうだ。

今回の試乗車達を紹介

YAMAHA RZV500R

RZV500Rの発売は1984年。当時ロードレース世界選手権(WGP:現MotoGP)の最高峰は500ccの2ストロークエンジンを使用しており、ケニー・ロバーツが乗ってチャンピオンを獲得したのがYZR500だった。そのマシンのレプリカとして発売されたのがRZV500Rだ。挟角50°、499ccの水冷2ストロークV4エンジンはYZR500同様の排気デバイス(YPVS)を採用、それをアルミ製のダブルクレードルフレームに搭載した。250ccクラスのレーサーレプリカとは一線を画したプレミアムモデルだ。

HONDA NS400R

NS400Rは水冷2ストロークV型3気筒387ccのエンジンを搭載したマシンで、デビューは1985年。当時ロードレース世界選手権(WGP:現MotoGP)の500ccクラスに参戦していたワークスレーサー、NS500のレプリカモデルだ。エンジンの配置はクランクケース前方に水平2気筒、Vバンク90度の挟み角で後方に1気筒、というもの。アルミ製角断面フレームや空気圧でプリロード調整が可能なエアアシストフロントサスペンション、オールアルミ製コムスターホイールを採用するなど、当時の先進技術が投入されている。同じホンダのMVX250Fと並んで、稀有なV3エンジンを持つ市販車だ。

HONDA NSR250R/SE

1986年に登場したNSR250Rは、1985・86年のロードレース世界選手権(WGP:現MotoGP)の250ccクラスで2年連続チャンピオンマシンを獲得したNSR250のレプリカモデルとしてデビュー。水冷2ストロークV型2気筒の249ccエンジンを軽量なフレームに搭載したロードスポーツだ。初期モデルのMC16型から88年登場のMC18、90年にはMC21、93年にMC28と、10年ほどの間に4度のフルモデルチェンジが行われた。今回の試乗車は最終型となるMC28型で、片持ちのスイングアームやカードキーシステムを採用。さらにこのベースモデルに乾式クラッチやカートリッジ式フロントフォーク、リザーバータンク付きリヤサスを装備した「SE」タイプだ。

SUZUKI RGV250Γ(ガンマ)SP2

スズキのレーサーレプリカとして人気だったRG250Γ(ガンマ)は2ストロークのパラレルツインエンジンを搭載していたが、その後継として249cc水冷2ストロークV型2気筒エンジンを積んで1988年にデビューしたのがRGV250Γ、通称Vガンマだ。今回の試乗車は発売後わずか2年で大幅な改良を受けたモデルで、右側2本出しのサイレンサーが特徴的だ。エンジンを電子制御するSAPC、倒立式フロントフォーク、湾曲したスイングアームを採用している。この試乗車はSP2で、乾式クラッチの採用やキャブのベンチュリー大径化、シリンダーのメッキ部分拡大などが行われているモデル。なお、ミッションはクロスミッションに、チャンバーはスガヤ製に換装されている。

SUZUKI GSX1100Sカタナ

1980年のケルンショーでプロトタイプが発表され、抜き身の日本刀をモチーフにしたハンス・ムートのデザインが話題を呼んだ。翌年その先鋭的なデザインがほぼそのままで発売され、大人気となったのがGSX1100Sカタナだ。長らく日本国内では自主規制によって750モデルのみが販売されていたが、1994年には初めて1100の日本仕様が登場した。今回展示車両として登場したマシンはパワーアシストクラッチやリザーバータンク付きのリヤショックを搭載したモデルで、ヨシムラの4in1マフラーが装着され、足元を引き締めている。

在庫車両は常時100台以上。湘南エリアのバイクライフ情報も発信!

バイク王藤沢店は神奈川県で2番目に大きい店舗で、在庫も豊富。湘南や箱根も近いので、ツーリング途中に立ち寄るのもオススメだ。

バイク王は買取りのイメージが強いが、近年は店舗での中古バイク販売にも力を入れている。年間10万台もの取り扱い台数を誇るだけにさまざまな車種に強く、幅広い在庫を持っているのだ。そして、買取りから販売まで自社で行うことで中間コストを抑え、販売価格を下げることに成功している。バイク王藤沢店ではこの日のためにオープニング特選車を15台準備。かなりお得な価格設定だったため、初日にかなりの台数が売れたという。

当日は試乗会のほか、QUOカードなど豪華な景品が当たる外れなしの抽選会も行われた。さらに車両の成約者にはバイク用品店「ナップス横浜店・座間店」で使える10,000円クーポンのプレゼントも実施。店内では豊富な在庫車両を見て回り、スタッフにあれこれ質問するライダーや、早くも商談に入るお客さんもいたりと、活況を呈していた。

バイク王藤沢店店長 藤田基嗣さん

「常時100台以上の在庫がある大型店舗なので、遊びがてらでも見に来ていただければ、お客様のニーズにきっとお応えできると思います。買った後もバイクライフを安心して長く楽しんでいただけるよう、サポートさせていただきます」と語ってくれた。

バイク王では4月23日から「乗り換え」と「免許取りたて」のライダーに向けて、手厚いキャンペーンを実施する予定だ。そろそろバイクを買い替えたい、あるいはバイクライフをスタートさせたい、と考えているライダーは、ぜひ藤沢店をはじめとするバイク王の店舗に足を運んでみてはいかがだろうか。

INFORMATION

住所/神奈川県藤沢市柄沢1-1-1
電話/0120-37-8190
営業時間/10:00〜19:00(平日)、10:00〜20:00(土日祝)
定休日/水曜日

リニューアルオープンしたバイク王藤沢店。神奈川県では2番目の大きさを誇り、この地域の旗艦店としてバイクライフ情報を発信している。定番車両から珍しい物まで豊富な在庫を用意しており、あなたの気になる1台もきっと見つかります。