
私は普段ツーリングをメインにバイクを楽しんでいるので、レース観戦などでサーキットに出向くことはあったのですが、自分がサーキットを走るということをイメージしたことはありませんでした。ですが、ブリヂストンが後援する『BATTLAX FUN & RIDE MEETING』はサーキット走行未経験者やレディースライダーも気軽に参加できるイベントだと聞き、一念発起。サーキットデビューの場として最適だと思い、参加することにしたのです。
希望者にはレーシングスーツのレンタルサービスもあるうえ、私が参加する初心者クラスはバイクに適したウエアであればレーシングスーツでなくても走ることができるので、“経験”のためのサーキット走行と考えているライダーにもお薦め。プロテクターの貸し出しも行われていました。私はせっかくなのでこれを機会にサーキットデビューし、今後もサーキット走行を楽しむためにレーシングスーツを新調しましたよ。
くたびれていたタイヤも新品に履き替えました。ツーリングからサーキット走行までカバーするスポーツタイヤ、ブリヂストンの新製品『BATTLAX HYPERSPORT S22』です。半月ほど前に履き替えていたのですが、以前使用していたタイヤと比べ、街乗りでも軽快で「バイクってこんなに曲がってくれるんだ!」と感動しました。さて事前準備を整えたところで、ここからは私のサーキットデビューレポートをお届けします!
今回イベント会場となったのは筑波サーキットコース1000。サーキットの朝は早く、7時30分には受付が開始されます。参加記念としてブリヂストンのキャップをいただきました。さっそく早起きは三文の徳の恩恵を得られました。
初心者クラスは特設コースに集合します。その中でさらにメンズクラス、レディースクラスが区分けされます。女性だけで走れるというのもサーキット初心者の私には安心できるポイントなのです。
あってはならないことですが、もしもの転倒時にヘッドライトやウインカーなどが飛散しないようテーピングを施します。その後に車検を受けOKが出ればめでたくサーキットを走ることができるのです。右も左もわからなくても大丈夫、サーキットは初めて~という方も多く、それらをスタッフの方々が親切にサポートしてくれます。
サーキットを走るうえでの車検は走行会だけでなくMotoGPやSBKなどトップクラスのレースでも同じなんですよ。
その後はブリーフィング(事前説明)が行われます。コースの概要やフラッグをはじめとするサーキットを走る際のルールなどが説明されます。サーキットごとにローカルルールなどもあるそうなので、初心者はもちろん、エキスパートライダーもきちんと聞いておかないといけませんね。
そして『BATTLAX FUN & RIDE MEETING』は講師陣に名だたる一流ライダーを起用することでも有名なのです。元GPライダーでありジャーナリストとしても活躍する宮城光さん、国際ライダーの戸田隆さん、スズキGPマシンの開発ライダーも務める青木宣篤さん。現役ライダーでは全日本ロードレースJSB1000クラス参戦中の関口太郎選手やST600クラスの平野ルナ選手、特別ゲストとしてJSB1000連続チャンピオン中の中須賀克行選手も! そして私が参加する初心者・レディースクラスの担当は、日本人として初めてFIMウーマンレジェンドライダーとして表彰を受けたチームマリの井形ともさんです!
いよいよ午前中の走行が開始です。私たち初心者クラスはまず走行前の講座が開催されたのち、メンズとレディースが分かれてそれぞれ走行することになります。最初は特設コースにてブレーキの練習、その後コーナーリングの練習を行いました。サーキットでは高速からブレーキングを行うため、このような基本的動作が重要になってくるとのこと。勉強になりますねえ。
特設コースでの走行を繰り返し行い、体が慣れてきたらいよいよコースインです。期待と緊張でなんとも不思議な気分ですが、初めてってきっとみんな同じような気持ちになるんじゃないでしょうか。でも焦りは禁物なので落ち着いてコースイン。
初心者クラスでは先導付き、追い越し禁止なので、ペースを保ちながらラインをトレースしてゆくことができます。さほど飛ばしている感じではないものの、メーターを見ると結構なスピードが出ています。公道ではこんな走り方絶対に無理です!
走行後の休憩時間は、高品質なライディングウエアで定評があるクシタニや、サーキット走行でも実際にテストすることができたインカムB+COMをはじめ様々な便利バイク用品を取り扱うサインハウス、そして特別後援であるブリヂストンモーターサイクルタイヤなどのブースを覗いて回るのも楽しいです
ランチタイムはボリューム満点のお弁当にスポーツドリンク、さらにデザートにゼリー付き(しかも0カロリーw)。これはもう至れり尽くせりです。お腹がいっぱいになると眠くなる? いえいえ俄然やる気が出てきて午後のサーキット走行に備えることができるのです!
ピットにはエキスパートライダーがたくさんいました。皆さんくつろぎ方もコース内での走り方も慣れた感じでかっこいいです。いつか私もあんな風になれるのかしら、、、。いや~サーキット遊び、思った以上に楽しいのでハマりそうです。
初級・中級クラスは、先着順でインストラクターとのタンデム走行も行えます。普段苦手としている部分やライン取り、スロットルを開ける部分やブレーキングタイミングなど、様々なことを学ぶことができます。プロのライダーのライディングを実際に体験できるなんて素敵です。
テント会場ではインストラクターのトークショーも開催されています。サーキット走行でのポイントやタイヤのこと、さらには実際にサーキットを走行して、ライディング的に難しい部分を克服するためのアドバイスなどを受けることもできますよ。
最初のうちは硬さが感じられた初心者クラスでしたが、午後になると大分体が慣れてきたことをインストラクターが確認し先導がペースアップ。おのずとバンク角も深くなっていきます。
新調していたタイヤBATTLAX HYPERSPORT S22も最高の安心感で、サイドの方まで使い切ることができました。表面も熱によって溶けていることが分かります。タイヤの性能をいっぱいに引き出せるのもサーキット走行ならではですね。
年間を通して3回開催されている『BATTLAX FUN & RIDE MEETING』は人気が高く、予約受付開始日には深夜0時にサイトオープンと同時にたくさんの予約が入り、すぐに定員が埋まってしまうそう。アラートを掛けておいてしっかり予約したいところです。
とても楽しかったので、次もぜひ参加してみたいです!
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