掲載日:2025年03月26日 プロが造るカスタム
取材協力/BLESS CREATION
取材・写真・文/ガスグラフィックス
カスタムを楽しめる125ccクラスのスクーターと言えば、ホンダ・PCX、ヤマハ・NMAX、ヤマハ・シグナスグリファス、スズキ・アドレス125、スズキ・アヴェニスなど、現在は多様な車種が各社からラインナップされている。しかし、ある時期までは、スズキ・アドレスV125、ヤマハ・シグナスX、そしてヤマハ・マジェスティ125しか選択肢がない時代があった。
そんな時代に、老舗エアロメーカーであるブレスクリエイションが造り出した125ccカスタムが、このマジェスティ125だった。このベース車は台湾ヤマハから発売された車両で、当初は、国内正規販売はされず。そのため、並行輸入車として国内に大量に出回ったが、2004年にプレストコーポレーションが正規取り扱いを開始。ライバル車と比較して大柄なボディや、台湾製パーツも含めて様々なチューニング&ドレスアップを楽しめたことから、ある一定数の支持を集めたのは間違いない。そんなマジェスティ125の特徴を活かし、ブレスクリエイションは、フルエアロ装着でロングホイールベース化という、250ccビッグスクーターと同様の路線を目指したことで、注目を集めた1台だった。
エアロメーカーが製作しているだけに、フルエアロは必須。それだけでも車体のボリューム感が増大しているが、さらにロングホイールベース化で250ccに負けない車格を確保。極めつけは、Devil製マフラーを流用したカチアゲ2本出しスタイルで、125ccとは思えない大迫力のハードカスタムとして成立させていた。
マジェスティ125としては、モデルチェンジ無しの1世代のみで、2008年に生産が終了している。途中でインジェクションに仕様変更された「FI」が発売されているが、カスタムを考えるとキャブ車の方が人気は高いイメージだ。中古車はそれなりの数が出回っており、程度にもよるが、乗り出し価格で10万円から30万円ほどで購入可能。しかも、この車両に装着されていたものと同じ商品が、今でもブレスクリエイションでは新品購入が可能だったりする。人と同じ車種はもう飽きたというユーザー。または、大流行した時代のように、フルエアロカスタムを経験してみたいというユーザーに、マジェスティ125をお勧めしたい。
大流行していた2眼デザインを125ccクラスにも取り入れたブレス。サイドカウルはウインカー部の造形やダクトデザインなどが特徴。どちらも現在でも購入可能だ。
こちらはフロントアンダーカウル。純正デザインを先鋭的なスタイルに変えてくれ、かつ視覚的なローダウン効果もあり。
後部に延長されたリアスポイラーも購入可能。250ccクラスを凌駕するボリューム感は、125ccユーザーにとっては大切な要素だった。
プロショップウェーブが手掛けた2本出しマフラーは、Devilのロングサイレンサーのカチアゲスタイルとして完成。125ccとは思えない迫力に溢れていた。
ウェーブタイプのディスクローターはデイトナ製。フロントキャリパーは純正のままだが、メッキ加工されたアウターボトムやホイールにお似合いだ。
こちらはロングホイールベース化に伴って強化されたハンガー部。強度確保のためにこのようなパーツが、当時は多数販売されていた。
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